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2008年 11月 21日
今週はとにかく忙しかった。パソコンの前にゆっくり座るのは久しぶり。 書きたいことは山ほどあるけどまったく追いつかない。 前半は画心展搬入、展示のため上京、そして展覧会めぐり。 ○アンドリュー・ワイエス−創造への道程(みち)(Bunkamura) 素描、水彩、ドライブラッシュ、そして本画という経緯を見られるのがおもしろい。 私はワイエスの作品はテンペラより過程に魅力を感じる。 特にドライブラッシュが気持ちいい。鉛筆の運びと力の入れ方も。 ただ今回の展覧会ではワイエスの本領が存分に発揮されていると思われるテンペラは 来ておらず、なにか物足りない感じがあった。 同時にワイエスを見ることで自分がすこしはっきりした部分も。 渋谷に行ったからには岡本太郎の『明日の神話』、絶対見たかったのに 時間配分を間違えてしまい、待ち合わせがあったので泣く泣く断念。次こそは!! ○岡村桂三郎展(神奈川県立近代美術館鎌倉館) これはもう凄い!圧倒的。言葉がない。 岡村さんの展覧会については改めて別でゆっくり書くつもり。 24日までです。まだご覧になってない方は鎌倉に急いでください。 ○ヴィルヘルム・ハンマースホイ展 静かなる詩情 (国立西洋美術館) 日曜美術館で取り上げられたからかとにかく人が多すぎて、全然絵に向かえず。 静かな場所でゆっくり向かいたい絵だなあ。 くもった冬空の下、ちいさな部屋、時々ストーブがカンカンと音をたてる他は静寂だけ、そんな絵。 いい絵だからこそあの混雑と喧噪が残念で仕方ない。 ○日展(国立新美術館) 前日の岡村さんのインパクトが強すぎてほとんどの絵をまともに見られない状態。 見ても視線が絵の上をすべり、何も入ってこない。 かろうじて先輩と竹内先生の絵を見る。 ○ピカソ展(国立新美術館、サントリー美術館) 実験的なものや彫刻や版画やデッサン、油画、いろいろあったけど 絵の前を動けなくなったのはやっぱり青の時代『ラ・セレスティーナ』そして『自画像』。 凝視している。あのブルーも筆致も、すべてがこちらを凝視してその視線が体を貫く。 だからそこを動けない。 ○吉岡徳仁ディレクション『セカンド・ネイチャー』展(21_21DESIGN SIGHT) 是非にと薦められ、行ってほんとによかった。 私も今年のはじめに結晶で小さな作品をつくって遊んでいたこともあるだけに、おぉー!と。 展示空間も作品もほんとに美しい!!! 液体の中で結晶をまとっていく椅子からは海に沈んだ古代遺跡をも連想。 うーん、よかった。 ○日経日本画大賞展(ニューオータニ美術館) 岡村さんが大賞をとった『獅子08-1』が鎌倉に行っているかわりに展示されている新作を見に。 これもよかったけどやっぱり岡村さんの作品はひとつじゃなくて連作として見るのがいいな。 という感じで盛り沢山の東京でした。 他には学生たちと画心展打ち上げ、有楽町ガード下で散々飲み、 鎌倉で美術館に行く前には詩人利哉さんと少し会うことができ、 来年オープンするneutron-tokyoをゆっくりじっくり見学、 穴場スポット、素敵な屋上や三枚羽根の天井扇、空中ドアに心弾ませ、 小金沢さんといろんなことを話し、屋台ラーメンを探し出し、 雑誌編集をしているアキと明け方までパジャマで女性誌というものについて語らい、 以前描いた絵『無伴奏ヴァイオリン』のモデル君塚氏が 普段とても行けないようなラグジュアリーなレストランに連れていってくださり いろんなことをお話し・・・と息つく暇もないほど充実した毎日でした。 皆さん本当にありがとうございました。 一昨日帰京し、昨日は朝から予備校の浪人生、先生たちと共に滋賀の山奥、錦秋のMIHO MUSEUMへ。 ○大和し美し 川端康成と安田靫彦展(MIHO MUSEUM) もの書きと絵描き、美をめぐるふたりの往復書簡とそこから立ち上がる各々の作品が とてもよかった。書簡というのはやっぱりいいな。 されど孤にあらず、丸山健二のエッセイのタイトルが心をよぎりました。 ことばと絵、人間と人間の関係。 そして宗達、よかったなー! 山の紅葉の赤や黄が心にしみわたったひととき。
by ai-pittura
| 2008-11-21 15:46
| 展覧会
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