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ふりつもる線

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2008年 11月 07日

白日

私が外で絵を描くことを心がけるようになったのは、昔、高垣先生が
「描けたと思ったら、一回太陽の光の下で見てみたらほんとにそうかどうかよくわかるよ。」
と言ってくれたことがきっかけになっている。
太陽の光の下で、広大な空の下で自分の絵などは本当にかよわく無力だと感じる。
しかしそれは、草にのまれていく廃墟の前に立った時のような心地よい無力感にも近い。
焼きもの、ものを焼くということ、
一度自分のつくったかたちを火にゆだねること。
その中でかたちはゆがむ、ヒビが入ったりへたったりする。
火に鍛えぬかれ、火の試練をくぐりぬけたものだけがはじめて美しい焼きものとなる。
それが陶芸だ。
彫刻は空と地の間に立ち尽くさなければならないという使命をはじめから背負っている。
だから私は、部屋に閉じこもって感傷的に絵を描いたりしたくないのだ。
自然を前にした時の人間の小ささをきっぱり認識して、
はじめて思いきり何かができるようになっていくんじゃないだろうか。

by ai-pittura | 2008-11-07 22:56 |


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