
突然、羽音と共にショウリョウバッタが目の前を横切り、
絵の上に着地した。
地面から2階のベランダまで軽々飛んできた。
そして、たまたま絵に降り立った。
その小さな光景は不思議に感動的だった。
少し休息した後、バッタは屋根まで飛んで空に消えていった。
人と人の出会いもそんなものだと思った。
ふとしたことだ。
でもその中で関係ができ、円環が重なった時。
そして教えてもらうこと。
私はこの数ヶ月そのことを考えていた。
生死への問いは人間という答えでかえってきた。
そして自分にとっては絵の可能性も、生きていくことのおもしろさも
そこに集約されているように思った。
個展にもはじめてタイトルをつけた。
内側の他者。