生田恵子(古い 笑)の「東京ボレロ」とか聞きながら絵を描いていると
目の前に酒場のカウンターが広がって、ウイスキーのグラスなんて置かれるようで
思わずお酒に手が伸びそうになる。
高田渡だとシミだらけの茶色い壁紙の、ささくれ立った四畳半にパック酒と瓶ビール。
ヴィソツキーだと殺風景な場所にボトルのウォッカとか。ギトリスは芳醇な黒ワイン。
サザンはドライブと生ビールにやたら合うし、マイルスとかラティーフは夜か夜明けに聞きたい。
と、まだまだあるが、いいと思う音楽は聴覚以外にもいろんな感覚を刺激する。
これは音楽だけじゃない。他のものや絵にも言える。いいものは五感を呼び覚ます。
絵に描いてあるものとは別次元の風景が即座に目の前に広がるようなものある。
そして絵もまた私の中では飲みもの(味覚)とつながっている場合が多い。
頭の中で順番にいろんな人の作品を思い浮かべてみる。
どぶろく、マッコリ、番茶、お抹茶、発泡酒、激物いろいろある。
喉の渇き、というのもある。キーファーだ。
何も思い浮かばない作品は自分にとってピンときていない証拠でもある。
それでふと思った。自分の絵が誰かに視覚以外のものを喚起させるとすればなんだろうと。