

送り火で母が京都に来たので、次の日に
高台寺の特別公開、百鬼夜行を見に行くことにした。
久しぶりに祇園の方に出て高台寺まで歩く。
この辺りは寺も多い。観光化もされてるけど古い京の町並がだいぶ残っていてすごくいい。
直線の格子、犬矢来なんかもそれぞれ微妙に違っていて京の意匠を感じる。
花見小路のお茶屋や料亭の暖簾はいつ見ても古びず、粋だ。
黒地に白の二つ巴は家紋だろうか。
うだるような暑さを斜めに斬るような潔さがあって心がしゃんとする。
百鬼夜行は期待はずれで土佐光信と暁斎はよかったけれど少ししか出ておらず、
あとのものは全くピンと来なかった。
その代わりに思いもかけぬ名品をみることが出来て感無量だった。
長谷川等伯障壁画「四季山水図」(旧三玄院襖絵とも呼ばれているよう)、そして応挙「幽霊図」。
等伯のこの襖絵は普通そのうえに絵は描かないという、一面桐紋の襖の上に描かれている。
余白をかなり取った点景とその前に降る雪のような桐紋、
「夏の画」「冬の画」など季節を描いたものや無季のものをあわせ全部で36面あるらしい。
松林図に次ぐ見事な絵だと思った。
応挙の幽霊図も暁斎の集中力には負けるが、いいものだった。