
月曜日から小さめのパネルにじいじいを描きはじめた。
それはじいじいのいた時に描いていた感覚とは非なるものだった。
像は立ち現れると同時に消えていく。
寄せては退く波は定まらぬものである。
確かなものは波が穿ったところにある。
数ヶ月前、横になるじいじいを描いていた。2階の部屋にじいじいとふたりきりだった。
すぐにじいじいは眠りに落ち、私はその顔を描いていた。
しばらく経った時、ふとじいじいが小さく叫んで片手をあげて
宙に何か文字のような絵のようなものを描きながら
口の中で何かをつぶやいていた。
5秒ほどそれが続き、あとはまた手を下ろし静かに眠っていた。
圧倒的な光景だった。涙が出た。理由なんてない。そんなことを強く思い出した。