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ふりつもる線

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2008年 06月 17日

長野*上田のちいさな美術館

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次の日、佐久からもそんなに遠くない、ゆり夫婦お気に入りの上田を案内してもらう。
上田に行くとなると、もう一度、信濃デッサン館に行きたくなった。
この美術館は窪島誠一郎氏が素描コレクションを元に、私財を投じてつくったもので、
主な収蔵品は村山槐多、関根正二、戸張孤雁、靉光、松本竣介、吉岡慶などのデッサンで
いずれも夭折の画家のものだ。
広く知られているのは、信濃デッサン館の分館である無言館の方かもしれない。
こちらは、戦没画学生の作品を収蔵した小さな美術館で
数年前に訪れた時の印象は今も強く残っている。

もう一度見たかったのはデッサン館、関根正二の自画像のデッサンだ。
彼のデッサンは強く脳裏に焼きついていた。
記憶の中でそれはどんどん強く、美しくなり、実際のものに勝っているかもしれないとも思ったが
そんなことは無かった。やはり胸を突くデッサンだった。行けてよかった。

長野*上田のちいさな美術館_b0080173_12153516.jpg長野*上田のちいさな美術館_b0080173_12155223.jpg
信濃デッサン館に併設されているカフェ。
小高いところに建つデッサン館から塩田平が一望できる最高に贅沢なカフェ。
私たちが美術館に入っている間、ゆり達はゆっくりカフェタイム。
最高に気持ち良さそうでした。次はあそこでスケッチでもしたいな。





長野*上田のちいさな美術館_b0080173_12545578.jpg

デッサン館からトコトコ坂道を降りて別館の槐多庵へ。
ここは何と言っても建築がいい。
壁一面の錆色も心をくすぐる。


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2階へと続く吊り橋のような階段、ストーブの直線、柱時計。
押し黙った時間の中に柱時計の秒針が時を刻んでいて、
そこに置いてある作品より空間の強さが心に残った。
北川原温さんという建築家。
他の建築も体感してみたいと思った。

長野*上田のちいさな美術館_b0080173_12422923.jpg長野*上田のちいさな美術館_b0080173_1245551.jpg
ミュージアムショップもログハウスのようでかわいい。
別所線周辺のこの地区は塩田平と呼ばれ、前山寺、塩野神社、塩田城跡、歴史的な文化財の宝庫。
その上、別所温泉というひなびた、これまた素敵な温泉もあって本当にいいところ。
車でしかまわりにくいというのが少し不便ですが、皆様是非塩田平にどうぞ。


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by ai-pittura | 2008-06-17 12:58 |


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