すばらしい本との出会いは最も幸福なことのひとつだと思う。
『Art Forms in the Plant World: 120 Full-Page Photographs
(Dover Photography Collections)』
Karl Blossfeldt による植物の写真は驚異的である。
彫刻家である彼は、芸術(人間の手でつくられたもの)と
植物(自然にできたもの)の類似性を
これらの写真によって証明したと後で知ったが、
ページを繰り、彼の写真に出会った時、
初めて見る植物のすがたに言葉を呑んだ。
それらは精緻で工夫をこらした構造物、
建築物であり圧巻の造形だと思った。
植物の新たな一面に触れてみてください。
カール・ブロッスフェルト「『自然の驚異の庭』への序文」1932年より
芸術におけるあらゆる健全な発展にとって、産出的な刺激が不可欠である。
永遠に涸れることない自然の活力の泉、
あらゆる時代の人々がその泉からそうした産出的な刺激を引き出してきたのであるが、
芸術もそうした泉からのみ、
健全な発展のための新たなエネルギーと刺激を再び受け取ることができるのである。