
なんて、ものごとの速い時代。買ってもらったサガンとビュフェの本がもう家に来た。
ビュフェの線を歩き、線をひくビュフェの手に自分の手を重ねてみた。
ただある一点に向かって一直線にひかれる線、しかし時々小刻みに震えている線。
絵を描くことだけに生きて、絵の中に自分自身が埋没してもいいと言ったビュフェ、
そしてパーキンソン病で絵が描けなくなった時、ビニール袋をかぶって自殺したビュフェ。
ただ一途に絵を思いつめて生きたビュフェに、私は今の美術界を見せたくない。
ビュフェとお酒でも飲みながら、絵の話ができるような画家になりたいと思う。