
10月の薄曇りの日、家族ぐるみで親しいYがお嫁にいった。
式には90歳をこえるじぃじぃも、おおままに支えられて参列した。
じぃじぃのどこか遠くを見つめる、恍惚とした佇まいは
人間離れした崇高なものにも見え、忘れ難い。
この日のじぃじぃは、私がそれまで見たどの時よりも
圧倒的にきれいで、珊瑚色のバラみたいだった。
それを少し描いておきたくなった。
人間を3年描いてきて、最近少し変わってきた気がする。
それが筆先に伝わるのには、
もうすこし時間がかかるかもしれないが。
かつて必要だったことは今変わり、そのかわりに
たくさんの意味のないことを積み重ねたい。
12月はなぜか時がはやく過ぎるように思えて仕方ない。
旅から帰ってきて今日が何日何曜日かもあいかわらずわからぬまま、
ギンの命日も通り過ぎていった。
タバコをやめてから一応もう2年になる。