毎年この時期は恒例の下鴨納涼古本市。
本好きの私にはたまらない行事。
京都で大きな古本市は年に3回あり、まずゴールデンウィークにみやこめっせで、
お盆のこの時期下鴨神社糺の森で、そして秋に百万遍知恩寺で。
中でも私は平安時代からの原生林、糺の森に市が出る夏のが一番好きだ。
入道雲が占領する空のもと糺の森にすべり込むと
大きく茂った木々の下、急に涼やかな風が吹き抜ける。
こんなところで古本を見て歩けるなんてまったく贅沢だ。
今日は人もかなり少なく、ひとつひとつ時間をかけてゆっくり見て歩いた。
それにしても楽しい。
美術書から古地図、絵本、洋書、なんだってある。
しかし、あまりにゆっくりしすぎて、時計を見たら出勤5分前。
いろんな店で目星をつけていたにも関わらず
結局、辻邦生さんの本だけ買って飛び出すはめに。
古本市は16日まで。もう一回行けるといいんだけど。
京都の方は是非お急ぎを。
今日は仕事の後、LPを探しにふらっとお店に寄ったら、
そこの人と2時間も話し込んでしまい、かなり楽しかった。
いろいろ試聴させてもらい、本や映画の話もした。
いい気分で店を出たら自転車が盗まれていた。
ナポリに行ってからというもの、あまりに日本は治安がいいので
どうも安心しすぎていたようだ。
とりあえず、私の生活、自転車がなければ相当不自由になる。
出てきてくれることを祈るばかり。