


象は人間には聞こえない低周波をつかって、それを足の裏で感知し遠くの仲間と会話をする。
象には遠くで降っている雨も、雷もわかる。
年老いた象だけがオアシスの場所を知っている。
象が死んだら、仲間はまわりを囲み、鼻を上げ、擦りよせて弔う。
象が死んだあと、そこにはたくさんの草木が生える。
それは、次の世代のために、大量の木の実や種を食べて死んだから。
象は、よろこびや悲しみや痛み、豊かな感情を特に多く持っている動物で、
人間を共に生きる仲間として認め、愛してくれる。
象は何年会わない期間があったとしても
自分を傷つけた人や愛した人を忘れない。
私は今、京都の動物園でミトを描いている。
今日はミトの誕生日だった。
天真爛漫で子供のように見えていたミトは今日36歳になったという。
象の寿命は60年前後とのこと。
ミトの中にはたくさんのものがある。
これからもずっと彼女を見ていたい。
この前、ゾウのはな子がドラマ化されていた。
ドラマの最後の言葉が本当に心に残った。
動物園は平和な国にしかない。