胸が痛くなることがつづく。
大好きだった喫茶店が休業になった。
マダムの物忘れがもう働けないほどひどくなり、介護施設に入ったのだと風の噂に聞いた。
年をとって、少しずつ最期の時に近づいていくこと、
それは誰にも平等にあり、悲しむべきことではないのだけれど
ミエさんの姿がないがらんとしたあの店を思うと、
ひとつの光のような時代が終わろうとしているどうしようもない淋しさが突き上げる。
ミエさんの今いるところでタンゴは聴けるのだろうか。
去年、ミエさんを描いて、
うためくりと題させてもらった。
今、この絵は
富山県水墨美術館での展覧会に出品している。
私はミエさんに、まだ描いた絵を見せていない。