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ふりつもる線

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2007年 06月 26日

東京3日目*museum as it is

東京3日目*museum as it is_b0080173_2113253.jpg東京3日目*museum as it is_b0080173_2114211.jpg東京3日目*museum as it is_b0080173_21143669.jpg東京3日目*museum as it is_b0080173_21145222.jpg
東京3日目、最終日、唯一の雨の日だったが予定通りmuseum as it isへ。
総武線(だったっけな)、外房線、千葉駅ともうひとつどこかの駅で乗り換え、時間待ちをして
なかなか味のある顔をしている電車に乗って茂原という駅に着いた。
そこからバスに乗り、長南三又という所で降りた。
バス停のすぐ近くにはゆたかタクシーという営業所があって、
人の良さそうなおじちゃんのタクシーで美術館まで行った。
山や畑の間を縫うようにゆるやかなカーブをくりかえすその道のあちこちに
紫陽花がこぼれるように咲いていて、雨に濡れた緑の中で群青や薄紫、白や浅葱色が目に染みこんできた。
as it isでは「おじいちゃんの封筒 紙の仕事」展をしていた。
藤井咲子さんのおじいちゃんが80歳から95歳まで広告や包装紙、
回覧板のメモやあらゆる紙でつくってきた封筒が並んでいた。
私にとっても馴染み深いうつくしさだった。
それは新聞の間に入った広告の裏がメモに使えるからと言って、
小さく切って電話の横に置いていたおばあちゃんの記憶、
そして、からまった釣り糸を一見無器用そうな指でくるくる見事にほどいて仕掛けをつくったり、
折り紙でいろんな折り方を次々に教えてくれた、万華鏡のようなおじいちゃんの知恵だった。
私のおじいちゃんはいろんなものを捨てずにとっていた。
吸い終わったHOPEのたくさんの空き箱も大事にとっていた。
表のフウセンカズラが実をつけたら、一緒に種をとって箱の中にしまった。
東京3日目*museum as it is_b0080173_22144851.jpg外国のコインや何やらいっぱい詰まった缶や箱が
おじいちゃんの部屋にはあって
私は時々その宝箱をみせてもらうことが好きだった。
それは決して色あせない記憶として私の中にあって、
おかげで私もものを捨てることができなくなったが、
この展覧会を見て、
私もこんなうつくしさを持てる人になっていこうと思った。
as it isの空間はとても静かで、あたたかく、
もう一度自分の速度に戻してくれる、そんな場所だった。



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by ai-pittura | 2007-06-26 21:12 | 展覧会


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