



昨日の午後、大文字山に登った。
山と言っても、山頂までたった466mの小さい山なんだけども。
コースは銀閣寺からと東山からの二つあるようだが、
植物観察にゆっくり時間を費やしたかったこともあり、
我が家からすぐの銀閣寺横の道から登ることにした。
相当お腹が空いていたけど、絶対「大」の字のところでお弁当を食べたかったから
行きはとにかくぐんぐん登る。
と、30分ほどであっという間に「大」三画目のしっぽの先に到着した。
木陰でお弁当を広げ、ゆっくり眼下の風景を眺めていると
山に囲まれた京都の町はつかめそうなほど小さく、
きーんと静まりかえっていて、まるで何も音のない世界のようだった。
小さなハコのような家々にそれぞれの人がいて、
それぞれの幸せや悩みがそこにつまっているということがとてもつつましかった。
腹ごしらえをした後は、山歩きの醍醐味、植物観察と採集。
そして草笛での合奏。
こういう時間から学ぶことをどんどん制作に還元していきたいと思う。
働きながら制作するようになり、もちろん実際に絵に向かう時間はがくんと減った。
そのことへの焦りや苛立ちや恐怖は少なからずあるのに、
この生活になってから、今いろんなものが見えすぎる。
制作と関係ないことなど何もなくて、すべてがつながっていて
今、見えすぎて、ありすぎて、選べなくなっている。