

イタリアの蚤の市で絶対欲しかったものの中に懐中時計がある。
しかし、気に入ったものは本当に高く、とても買えなかった。
今回はあきらめようと思っていた時、Veneziaの蚤の市でこの懐中時計に出会った。
ガラス板は取れ、時針と分針は剥き出し、秒針は欠損、裏のカバーも無い。
でもあまりにきれいで私はすぐに気に入った。そして、格安!
私はものの構造が見るのが好きだ。
この時計はゼンマイを巻いても二番車でストップしてしまい、動かないが
奥の歯列まで観察でき、胸が躍る。
今日、科学や技術に関する、山田慶兒さんの「制作する行為としての技術」という本を読んだ。
人類の特徴の中には、言語において未来や過去、抽象的なものや虚構も取り扱うことと
一回性のものではない、反復性をもつ道具、そして道具をつくる道具の制作がある。
そしてこの両者を結びつけるものは想像力なのだ。
道具の多様化と特殊化を推し進めたのは旧石器時代の最後、
ネアンデルタール人を含むホモ・サピエンスだった。
そして、この時期にアルタミラやラスコーの壁画が生まれているのだ。
つまり言語の役割を大きく担う芸術と道具は同時に発生した。
これは認識、制作、表現という行動が現れたということであり、
科学と技術と芸術が時を同じくして発生したということだ。
そして、その3つの言葉から連想される人物、それはレオナルド・ダ・ヴィンチなのだ。