今日は次の作品のため支持体制作。
布と陶土の間にもうワンクッション広がりが欲しくて、
実験的なことをしてみる。
次の作品ではもう一度ゼロに帰って失敗や冒険がしたい。
夕方、イタリア人Lが学校に来てくれた。
実はLからイタリア語で作文を書くように宿題が出ていて、
その作文を見に来てくれたのだ。
笑ってしまうような間違いが何個もあったけど、
Lのおかげで文の構造が少しずつわかりかけている。
今日は、Lの日本語の作文も見せてもらった。
日本語の微妙なニュアンスを説明することはすごく難しかったけど、
Lが前勉強していた言葉を使ってうまく文がつくれていたこと、
それから、私が日本語においてはLの役に立てたことがうれしかった。
勉強の後、Lがアトリエに絵を見に来てくれた。
何度も何度も、何の惜しげも無く、「きれい」と言ってくれたLに
あたたかい気持ちでいっぱいになった。
Tが絵を見てくれた時の気持ちに少し似ているかもしれない。
見てくれる人と絵の間に美しい空間を感じた瞬間、
それが、私にとっては何よりの励みだ。
その後、Lがふと、あることを話してくれた。
私は自分の絵を見せたことで
Lの傷を深くしてはいないかと
胸が突き刺さるようだった。
絵が自分の手を離れ、人に見せた時、それはその人のものになると
ある作家が言っていた。
私は絵を通して、Lにことばをかけられただろうか。
心にしまっていたことを話してくれたLに
ありがとうと
私はただ深く頭を下げたい。