中通島、蛤浜へ。
遠浅の浜に、無数の小さな丸い砂玉が敷きつめられている。
もしかして、もしかして!とはやる気持ちを押さえながらのぞきこむと、
やっぱりそうだ。
コメツキガニ!
この砂団子はコメツキガニが砂をすくって口に当て、
プランクトンや有機物を吸いながら器用にまるめて下に落としていく、食事跡のようなものなのだが
なんとまあ見事なこと。
砂のうえを歩いていると振動を感知して、皆すばやく隠れてしまうけれど、
じっと座って身動きせずに10分くらい待っていると
お、出てきた出てきた・・!
写真中右下の穴の左上にもカニが写っている。すばらしい保護色。
こちらはマメコブシガニ。コメツキガニと違ってなんともどんくさく、
すぐにつかまえられる。
横歩きではなく前に歩くカニで、砂に潜っていく様子も手際の悪さが愛らしい。
海の浅瀬にはたくさんのハゼやムツゴロウ?のような生き物達。
少し深いところにはクサフグの群れ。
岩場を求めて少し沖までいくと小さな黄色いフグやオコゼ(背びれに強い毒あり)、
黒や水色の魚の群れ。
そんなに遠くまで行かないでください!もっと手前で!とカヤックの監視員さんに怒られながらも
エイにも会えて嬉しかった海の一日。
”水中で撮れるインスタントカメラ”なるものを見つけて
撮ってみたところ、やや不鮮明ではあるけれど、五島の海がそのなかに広がっていた。