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ふりつもる線

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2015年 05月 21日

Fly Fishing

山でキャンプをするようになり、食べ物(山菜や動物性タンパク質)も現地調達できれば
どんなにいいだろうと思っていた頃、
わこちゃんのお父さんの釣りに同行する機会があった。
初めて見たフライフィッシング。

フライフィッシングは生き餌をつけず、毛鉤であるフライを使う釣のこと。
使うフライはカゲロウや蟻、トビケラなど魚の餌になるいろんな虫を模したもので、
釣りたい魚やその季節、その場所にいる虫によってフライを選ぶ。
つまりそれは場の生態系を知ること、
そして、虫を捕食する魚のきもちを考えることなんじゃないだろうか、
わこちゃんのお父さんの言葉の端々からそんなことを感じたとき
急速にフライフィッシングへ興味が傾いていった。
魚(対象)のことだけではなくて、魚の住む世界全体を意識する時間・・・。

シュッシュッシュッシュッ、空を舞うラインの小気味よい音、
そして八の字のループのうつくしさ、
頬をなでる風、
湧き立つようなカゲロウの大群の神秘、
何よりもキラキラと光る川の瀬を歩く心地よさ、
それだけでもなんて素敵なことなんだろう。

しかし、フライのロッドを探しはじめてみたものの、
ずらりと並ぶ番号や、飛び交う訳のわからない釣用語を解読できず、
中古ロッドを見に行っても、何を基準にして選んでいいのやらサッパリわからない日がつづいた。
ようやく番手と長さ、大体のメーカーを絞り、いざ買わんとしていた頃、
ふと照明作家のKさんの家に立ち寄らせていただいた時、奥からごそごそと
これよかったら
と出してきてくださったのがこのロッドとリールだった。


Fly Fishing_b0080173_22373863.jpg

見ているだけで胸が高鳴ってくる、うつくしいタクトのようなロッド。大事に、大事にします。

そう、そうして いよいよ フライフィッシングを始めることになった。


Fly Fishing_b0080173_22380196.jpg

釣の師匠KさんとYさん。ヤンチャ犬ハルと。琵琶湖にて特訓の日。
ラインの重さの変化がはじめて実感できた。
竿を振る心地よさ、練習がたまらなく面白い。無心になる。
この日、O池にてはじめてFFでブルーギルを釣った。

Fly Fishing_b0080173_22375397.jpg

釣の師匠わこちゃんとI川。湖や池とは違う川幅の狭さ(なんと竿の振りにくいこと!)や情報量に圧倒され、基本がブレブレになる。
釣ろうとしたら釣れへんよ。わこちゃんの言葉が胸にのこる。
竿のしなりとラインを感じる、川の場を感じる、そのことだけでよかったのだ。
モチーフを描こうとすればするほど遠ざかる、痛いほどわかっているはずのことが
釣りになるとまるでできていなかった。
川で魚を釣ってみたい、そんな我ばかりが前のめりになっていた。
毛鉤を4つも無くす。戒めの日。


by ai-pittura | 2015-05-21 23:31 | 釣り


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