大寒波がきた。寒さの質が一気に変わる。
空気が氷のようにぴしっと張りつめ、寒さは皮膚に沁みとおるようだ。
お風呂のなかで吐く息は白く、お湯の温度は急速に冷える。
ふわふわ舞っていた粉雪は昨夜半から水気をふくんだ大粒の雪に変わり、速度を増した。

朝起きて、カーテンを開けた瞬間に出逢う雪景色は何度体験しても
いつも真新しい。
あたらしい雪をしゅっしゅっと踏んで歩く。
しずかな気配を胸の奥ふかくに吸い込む。
雪のうつくしさにうたれ
しんしんと降る雪のなかに ただ立っていたいと思う。
東山魁夷 ”清晨”