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ふりつもる線

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2014年 11月 27日

Richard Avedon

TさんからRichard Avedonの肖像写真集 ”Nothing Personal”を見せてもらう。
めくるページが後ろに近づくにつれて、何かがぐさりと胸の真ん中に刺さっていく。
なんという描写力だろう。
大統領
女優
子ども
老人
ナチスの党員
原爆を投下したパイロット
花嫁と花婿
精神病院の患者
妊婦とそのパートナー

あらゆる立場の、無垢な、そしてくぐもった、時に獣のような顔の人々が克明に写し出されていた。
他者を見ていたはずの目はいつしか自分を見る目となった。
そこにいる人々はどれもが自分の一部にも思える。
そして撮られたそれぞれの人のなかにもすべての人が棲んでいる。

ただまっすぐにものを見る。
彫り込むように
目の前のものを見つめること。
視覚にとらわれるのではなく、
目の前に表出しているものから切り拓いていく。
彫刻家が両手で顔の起伏をたしかめてゆくように。


家に帰ってAvedonのホームページをすこしずつ見る。
肩をぐっとつかまれたように力が湧く。




by ai-pittura | 2014-11-27 23:02 |


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