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ふりつもる線

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2014年 10月 17日

宴の幸福

宴の幸福_b0080173_22423548.jpg
東京/TさんとRさんのお宅にて

素敵だったことをかぞえれば、幾つ両の手を折っても足りない。
ベランダからの夜の運河がすばらしかった。
時折さあっと入ってくる風、窓辺に揺れる雲竜柳。
生ききろうとしているバジルたち。
外と内の境が曖昧で
半分屋外にあるようなお部屋は本当に居心地よかった。






Rさんの丁寧につくられたお料理の数々。
そのお味は Rさんの写真から受ける印象ととてもよく似ていて
私はたくさんの物語を想像した。
その日漬けてくださっていたイクラが鮭のお腹の中にいた頃のこと、
そして川のこと。
食べること、生きること、いのちのこと。
松輪の鯖はこの世のものとは思えないほどで、牡蠣フライは多分、史上最高にすばらしかった。

Rさんの覚え書きより宴のお品

いただきものの、生落花生

チーズ各種 (Yちゃんのお土産)

無花果のコンフィチュール

ガルムで味付けした塩から

鰻肝の佃煮

松輪の鯖のお刺身と〆たの

牡蠣フライ

いくら

などなど


Rさんの双子の姉妹のようなCさんが、お燗をつけてくださる様子は
お酒と会話をしているようだった。
何かにじっと耳を澄ませているような。
そうして、Rさんのお料理に合わせて、これは冷やで、あれは何度くらいのお燗でと
魔法のように出してくださるお酒は、
いままで飲んだことが無いほど美味しく、とてもやさしかった。
(二日酔いも全くなし!!)

それにしてもRさんとCさんの食欲と生命力に圧倒される。
ふたりはどっしりと地面に根を張り巡らせた大樹のようで
食べ物の話になると想像力の尽きないふたりを見ているのは
おもしろく、微笑ましく(失礼・・)、安心感があった。

ずっとお会いしたかったYさんは、星のようにキラキラした瞳をした少女のような方だった。
パートナーの詩人Tさんとは双子のようで驚く。
Yさんの存在は、鈴を一振りしたあとの余韻みたいだなあと思う。
Yさんのピアノも聴いてみたいなあ。
そう、Yさんの持ってきて下さったチーズがまた、Cさんのお酒とすばらしく合っていて。

この日はギャラリーの近くまでTさんが迎えに来て下さって、銀座東銀座を通り抜け、
おうちまで歩いた。
何を話したのか、あまり覚えてないけれど、Tさんの正直さが胸にすとんと降りていった。
柳のように、やわらかで、折れないつよさがあるようにも感じた。
宴の間、Tさんがかけてくださった音楽のなかに、ずうーんと響くものがあった。
多分、ひとりで聞くと涙涙だ。
食べること呑むことがきっと脳内のおおよそを占めているRさんとCさんを見ている、Tさんの眼がなんともよかった。
いつか、描かせていただきたいなあとも思った。

時々、写真を見て、宴の時間をふりかえっては あたたまっている。

それからふたりが東京駅までお見送りに来て下さったこと、Cさんが駆けつけてくださったこと、パニーノジュストでのひととき、
もう、皆さんがたくさんお土産をもたせてくださったことがいつまでも嬉しくて。
本当に ありがとうございました。

また次会える日を心待ちに。


by ai-pittura | 2014-10-17 00:36 | 人間


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