
ある方が個展中、猫のドローイングを見て貸して下さったやまだ紫さんの
性悪猫。
なんと言えばいいのだろう。
なにかを声高に叫ぶのでもなく、特別なドラマがあるでもない。だからこそ
端々からは、ささやかな日常を鋭く見つめるやまだ紫さんの豊かで繊細な感性が感じられる。
ことばがとってもいいのです。それから多くを語らない漫画の間合いが。
神戸から帰る電車のなかでぼろぼろと涙が止まらなくなってしまった。
日々をそれぞれに淡々と生きてゆく。
猫たちのその潔いこと、ささやかなしあわせと諦めと。
諦めるということは、何かを道半ばにやめることではなく
自分いっぴき分の命をしっかり両手で受け入れることではないだろうか。
性悪猫、現在改訂版新編が発売されています。
日向
おひさまでぬくぬくした座ぶとんの上で
ねこ一匹 ひなたぼっこです
ひがな一日 それですごします
まぶたなど はんびらきです
みえるものは お日様いっこ
ほかにーーー
おひさまの金粉をまぶした自分のてあし
せけんなど どうでもいいのです
お日様いっこ あれば