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ふりつもる線

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2013年 04月 30日

東北へ vol.3陸前高田沿岸

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一本松で知られる陸前高田沿岸部。
震災の前、ここは白砂の広がる美しい松原だった。
語り部釘子明さんのお話を聞きながら、
ひとつひとつの場所を見せていただく。

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海のすぐそばの気仙中学校は震災モニュメントとしてこのまま残されるとのこと。
先生の的確な指示で生徒全員が避難することができた。

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一本松を前に、後ろを振り返ったところにあるガソリンスタンド。
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その横に視線をうつせば、ただ 何もない、何もない、風景が広がる。
愕然とする。
ひとつの街が、たくさんの営みが、津波によって無くなってしまった。
たった 4分の間に。

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瓦礫の処理はずいぶんと進んでいる。
それでも、陸前高田の沿岸部は1mにも及ぶ深刻な地盤沈下により、水が至るところに溜まったままで
塩害がひどく、復興にはまだまだ遠い。
阪神大震災の復興のはやさが意識のどこかにあったのかもしれない。
比べることには何の意味もない。
ただ、津波がもたらしたものがここまで、土地に深い爪痕をのこしていることに
圧倒され のみこまれ 思考は完全に停止した。





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最後に釘子さんが街を一望できる丘の上に連れていってくださった。
遠く、海の水平線が見える。
目の前には一本の杭が打たれていた。
津波はここまできたという。
黒い山が生きもののようにうねり、街をなぎたおしていきながらこちらに迫ってきた、
その様子を現場に立ってお聞きした時、
恐怖に鳥肌がたち、悪寒がつまさきから身体をかけあがり、髪の毛が逆立つ感覚があった。
その時の、身体から魂が目の前に放り出されるような無抵抗感を忘れられない。
それは、今までどれだけ映像に目をこらしても、感じられなかった、
この震災が起こった時代に生きているということが
銛のように身体に刺さった瞬間だったように思う。

陸前高田の街を襲った津波は15.8mの高さにも達した。

by ai-pittura | 2013-04-30 16:36 | 東北


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