三月、歩歩琳堂での個展案内状データの入稿完了。
今回はゆいが案内状のレイアウトデザインを担当してくれた。
仕上げ、撮影、タイトル考、何もかもギリギリでバタバタしている私の横で
何度も微調整を重ね、細かいところまで気遣ってくれたゆいには本当に感謝。
現在、印刷待ち、
皆様には3月初旬に発送させていただけたらと思っています。
一区切りついて奈良と三重の県境、高見山へ。
初めて履いたアイゼンは、本当に足から爪が生えたようで、熊や鷹になったような心持ちがする。
ずるずる滑りそうな急斜面でも、地面が足にくっついてくるようだ。
雪山の静けさ、厳しさ、うつくしさ、樹氷の不思議な造形。
頂に差しかかるにつれ、強風で前をまともに見られない。
樹氷の欠片が吹雪となって顔をたたく。
不思議だけれど、山の中で人間の命の脆さを感じると同時に、
自分のなかにも山のような自然があることを確認して胸がいっぱいになる瞬間がある。
この日は村田さんが途中でツェルトを張ってくださり、こんな風景を背に、
中でほくほくとうどん鍋。
外はヒューヒューと凍りそうな風、足先は痛いほど冷たいけれど、
臓腑にしみわたっていく出汁の味と、ツェルトに立ちこめた湯気のあたたかさが忘れられない。
村田さん、本当にありがとうございました!
歩歩琳堂の個展は3月23日から4月5日です。
あと3週間ちょっとで搬入!