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ふりつもる線

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2012年 12月 22日

雪のお山

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雪のお山_b0080173_2392548.jpg今年の初雪はずいぶん早かった。
先週末の大寒波は湖北、マキノの山々にもベールをかけ、
登山学校での山行は急遽スノーシューへ。
初めて履いたスノーシューはアメンボのように
雪のうえをすいすいと歩け、
その感触に嬉々とするのも束の間。
湿った雪とスノーシューの重みに少しずつ皆、無口になる。
ふと立ち止まったときの無音の世界は特別だ。
火照った頬にあたる空気のはりつめた冷たさ。
深呼吸すると冬は真ん中を垂直におりてゆく。
私は冬が苦手なはずだった。  訂正する。
雪とともにある冬が大好きだ。
登山道は雪に埋もれる。けもの道も雪に埋もれる。
雪はどこにもひとしく降り、山には境がない。
白のなかに、葉を落とした樹々の黒いシルエットが浮かび、
樹皮の違いが際立つ。
葉を落としてしまうと何の木だかほとんど分からない私たちに
前川さんがあれはコナラ、これはミズナラと教えてくれる。
登ったことのある赤坂山、でも全然知らない別の山のようだった。
山頂は吹っ飛びそうなほど凄まじい風だった。

そして、何と言ってもスノーシューの醍醐味は下りだろう。
登山靴では下りられない急斜面をショートカットする。
少々転ぼうが滑ろうが雪の上では問題ない。
すばらしいバランス感覚で獣のようにピョンピョン滑り降りていく前川さんの後ろ姿にあっけにとられながら、
とてつもなくワクワクしていた。
初めての雪山、忘れないだろう。
冬はこれからだ。

しかし、雪山のすばらしさは同時に太刀打ちできない恐ろしさでもある。
登山道の境がないということは、正確で、よりこまめな読図が不可欠だということ。
読図は普段からもっと実践しなくてはいけない。
何度も登ったことのある山でも、いつも初めて登る山として接すること。


※写真、オレンジのジャケットを着ているのが師匠、前川正彦氏。

by ai-pittura | 2012-12-22 00:15 | 山へ


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