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ふりつもる線

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2012年 11月 02日

りかさんと雨の夜

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りかさんと雨の夜_b0080173_14511798.jpgずっと、ゆっくりお話したいと思っていたりかさんとの念願のお酒。
りかさんが連れていってくださったところは、
東京駅が真正面に見えるテラスだった。
雨に滲んだ駅舎の灯りが、
この駅が出来た頃の遠い日からずっとつづいていることを思った時、
かつてここに辿りついたであろう万の人の感慨や思いを
全身にうけるような気がする。
果てしない無数の軌跡。
丸の内、背筋がしゃんとするような、とくべつな気配がする街。
"ちいさいおうち"という絵本、大好きな絵本だけれど、
今読むと、最後おうちが引っ越すことはすこし複雑な思い。
私は、東京駅が今も、当時と同じ高さで、
そのままここにあってくれることが嬉しい。

街の空気を体中にうけて、りかさんと並んで座り、
見上げると、頭上から舞落ちる雨粒が光に照らされて、
まるで雪のようだった。それがあまりにきれいで、
自分の内にある哀しみが揺り動かされたような気がして
(とてもうつくしいものを見た時、哀しさに似た気持ち
になることがある。なぜだろう。)
ぽつぽつとりかさんにそんな話をした
(ように思う、この後ずいぶん酔って記憶がこまぎれ)。
哀しみは、不思議だけど、苦しいとかつらいとかとは全然違って、
自分のなかで長い時間をかけて見ていきたいことなんだろうなと思う。


りかさんって、ふしぎな人だ。
里芋みたいにほっくりあったかいのに、
かたい皮をむいた冬瓜のように、翡翠色をした繊細な透明感がすごく印象にのこった。
りかさんが言っていた不真面目ってこと、
最近ずっと思っていたてきとう(ちゃんとしないってことじゃなくてええ塩梅の適当)ってことと
すごく重なって、うなずく。
そして、りかさんが選んでくれたお料理やお酒はもうどれも本当においしくて、
なかでもにごりの熱燗って初めてだったけれど、最高だった。
結局、ビールに赤ワインに日本酒熱燗、にごり熱燗、最後は特別なカクテルまでいただき
久しぶりに芯から酔っぱらった。(帰りみちはホテル周辺でリンデワンデリング。)
途切れ途切れの記憶のなかで、鮮明にのこっているのは
雨のなか、りかさんが住む街の氏神さまのところへ連れていってくれた時のこと。
とてもおだやかで、下町の香りがして素敵なところだったなあ。

またもっとお話ししたくなり、会いたくなりました。次は料理のお話もたくさん聞きたい。
りかさん、Tさん本当にありがとうございました。

by ai-pittura | 2012-11-02 16:05 | 風景


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