2012年 09月 23日
黒姫高原。 ヨシダさんが軽トラを飛ばして連れていってくれた草原は、 左眼にもこもこと触れそうなほど青く大きな塊として迫る黒姫山、 そして右眼には雲の帽子をかぶる妙高山。 2000m級の山が連峰としてではなく、単独峰のようにぽこぽこと見られるのは とても珍しいらしく、C.W.ニコルさんが愛する黒姫高原。 標高1000m前後から見る空の色はやっぱり普段よりもずっと青く、 ベールを脱いだかのようにスッキリと色濃い視界に何度もまばたきをする。 ああ、こんなところで食べるおにぎりはどんなにおいしいことだろう。 ゆっくりしすぎてすっかり遅くなった昼食は、 骨董からおみやげ、農業用の鎌や刃物などなんでもありの不思議なお店の地下にある黒姫そばへ。 アオウミガメの剥製や鍾乳石などが並べられた、訳のわからない棚にびっくりしながらも、 奥で働いているおばさんたちの様子やお出汁の匂いに不思議と落ち着く店内だった。 450円の山菜そばは、決して洗練されているわけでもコシが強いわけでもないのに、 なんだか涙が出そうなあったかい味だった。 ヨシダさんと一緒に食べていることが余計そうさせたのかもしれない。 お店の空気が、元町の大好きな日精そばとよく似ていてることも理由のひとつ。 おいしい、は本当にいろいろあるなあ。 素材もよくて、抜群に舌がよろこんでいるのに、心にのこらない味、 舌の上での感動は少なくとも、なんだかとても安心してしまう味、 心も、身体もいっぱいに満たされる味。 黒姫そばは、いつかまた帰りたくなる味。
by ai-pittura
| 2012-09-23 00:37
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