春子おばあちゃんのことを最近書いていなかったけれど、
すこしも変わることなく絵に向かっている。
おばあちゃんは98歳になった。
一枚の紙に人物をふたり描く、その試みをもう一年以上はつづけていると思う。
気分転換に違うものを描いてみる?と聞いても、
飽くことなくふたりを描き続けている。
あるときは姉と妹を、夫と妻を、恋人を、友達を。
でもつけられているタイトルは時にとても不思議だ。
歌を詠んでいたおばあちゃんらしく、詩的でひろがりのある言葉が添えられている。
一段目:左/姉と妹 中/芦葉の達磨 右/無題
二段目:左/ニースの歌姫 中/詩人と美女 右/露草の花を咲かせてひとり住み
三段目:左/草枕 中/無題 右/ルネとターバンの女
四段目:左/忘れな草 中/仲好し 右/無題
おばあちゃんはできたらもう一度展覧会がしたいな、と思っています。
できることならたくさんの人に絵を見てもらいたいようです。
生きている間にまだまだ絵を描くつもりです。
遠くに住んでいる人にはこの写真でしか叶わないけれど、
何か、おばあちゃんにコメント、メッセージをいただけたら嬉しいです。