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ふりつもる線

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2012年 05月 04日

霧の林

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わこちゃん、松井さんと湖北、マキノ高原の大谷山へ。
雨雲の間を縫っての山歩きはかなり肌寒く、強風と霧のため頂上まで進むことはできなかったが、
霧に包まれた山頂近くのブナ林に圧倒された。
一斉に芽吹いているブナの若葉は、はっとするほど鮮やかな萌黄色でやわらかく、しっとりと濡れている。

霧のうつくしさというのは一体何なのだろうか。
こまかい粒子に縁取られたやわらかい風景は、様々な物事(や音楽)を想起させる。
風が白いベールをさあっと押し流す度に、樹々は前に出、うしろに下がりながら
瞬く間に階調を変えていく。
すこし遠くで鳴く鹿の声も神秘的で、白い鹿が現れそうやなあ、とわこちゃんが言う。








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若葉の山は、花咲く山でもある。
この時期は忙しい。
どんな小さな花も可憐で、しかし命短し、時は待ってはくれない。
山では、はじめて出会えた花がたくさんある。
ひとつひとつの名前を覚えながら、その名をつけた遠い昔の人がはじめてその花に出会った時の嬉しさを
親しく感じる。
私は高校時代、生物学者(学者というと大袈裟で生き物に関する仕事)になりたかった。
受験に落ちて進路変更したのだけれど、滋賀に引っ越して生き物たちに囲まれ、山に入るようになり、
昔、自分の中にあったものがもう一度かたちを変えて、今の自分や絵に寄り添ってくれているようだ。

霧の林_b0080173_2134497.jpg霧の林_b0080173_21335374.jpg霧の林_b0080173_21334290.jpg
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上段左からアブラチャン、イカリソウ、イワウチワ
下段イワカガミ

大谷山は登山道もわかりやすく、斜度も適当で、瑞々しくおだやかな山だった。
麓と山頂は草原で木がないため、暑い季節は厳しそうだが、また来てみたいと思う。
北比良峠の時と比べると、ずいぶん身体が山に慣れてわりと楽に登れるようになってきている。
今回は初めてザックを大きいものに変えて、少し荷物も重くしたけれどそんなに問題なかった。
かなりよい運動になっている。加えて生活にメリハリが出てきた。

5月3日 曇り、弱雨
マキノ高原駐車場(9:20)〜大谷山登山口(9:30)〜草原の坂〜雑木林〜展望所にて小休憩〜
檜林〜ブナ林、山頂手前で霧のため断念(11:30すぎ)上の方のブナ林の道にはまだ雪〜
展望所(12:30)〜昼食〜ゆっくり下山(14:00)

by ai-pittura | 2012-05-04 22:18 | 山へ


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