
何年ぶりだろう、バイオリンを引っ張りだして、さくら山に行った。
誰もいなかった。
ゆいは大声でうたって、私ははんぶん毛が切れた弓で、途切れ途切れの記憶と感覚ででたらめな演奏をした。
ベートーベンの運命、ヴィヴァルディの四季、パッフェルベルカノン、エルガー威風堂々、
どれとして端から端までは思い出せないのだけれど、
途中まではまだおぼえているんだ、懐かしい。
The Irish Roverを弾いてみた!楽しい!
バイオリンは少しカビくさくて、指はのろのろとしか動かないのだけど、ああきもちよかった。
短い時間だったけれど風に舞う花びらと雪のような絨毯と萌える若葉、遠くに白い湖面。