人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ふりつもる線

aipittura.exblog.jp
ブログトップ
2012年 02月 29日

永平寺

永平寺_b0080173_1748999.jpg




永平寺_b0080173_17483080.jpg永平寺_b0080173_17484533.jpg
永平寺_b0080173_17491670.jpg永平寺_b0080173_1749671.jpg

週末の遠出がつづく。
福井県永平寺へ雪のなかをひた走る。
一度も行ったことがなかったけれど、永平寺を思い浮かべるときは
なぜか夏の降りそそぐようなヒグラシの蝉時雨のなかか
こんな風に大雪で一面真っ白な冬の情景だった。
参拝者入口を入って、大広間で僧侶の方から僧堂の一日の説明をうける。
起床は4時半(皆の朝ご飯の台所担当の方たちは2時半起床)、朝のおつとめ、朝食、回廊の掃除や庭のお手入れ、
そして昼食の後も夕食の後もおつとめをし、9時前には就寝。
夏場以外、入浴は4と9のつく日に。
お掃除も、ごはんをいただくことも、入浴も用を足すこともどれもが修行のひとつ。

堂内に入るとぐっと空気が張りつめる。
七堂伽藍をつなぐ長い回廊や階段には塵ひとつ無く、隅から隅まできれいに磨き清められている。
そこを参拝用スリッパで歩くことはなんだかとてもそぐわないことのように感じられ、
すこしでも音のしないように歩く。
僧堂では二十歳位か、若い修行僧の方が裸足でひたすらに読経の練習をしていた。
厨房のある大庫院、中を見ることはできなくとも、時々聞こえてくる大きなかけ声は
厳粛さと共に爽快なものでもあって。

寒さだけでない、びりりと触れれば痛いほどの緊張感と静けさをただただ噛みしめながら、
日々のことを考えていた。
それは自分自身の日常でも、何ら変わらないはず、
絵を描いているときも、お皿を洗っているときも、お茶を飲んでいるときも、
どこを掬いとっても同じものが流れているように、
一歩ずつでも、ひとつひとつの些細なことと丁寧に向き合えるように。
少なくとも、まだまだごまかしてばかりの自分に気づいていけるように。
頭を垂れて生きてゆくことを。

by ai-pittura | 2012-02-29 21:57 |


<< オブジェ展のお知らせ      答志島 >>