個展が終わってあっという間の二週間。
どっと疲れが出て、とにかくよく眠った。
久しぶりの、絵を描かない時間、もうひとつの大事な時間を過ごす。
たくさん映画を見る日々、湖と、その上の絶え間なく変化していく雲と光をゆっくり眺める日。
個展で荒れていた家とアトリエの大掃除、久しぶりに髪をバッサリと切り
身も心もすっきりとして。
滋賀は初雪が降った。炬燵から出る度ごとに大きな勇気のいる、この家の寒い寒い冬がきた。
小石蹴る 冬には冬の 音がする
大好きな山口砂代里さんの句は、冬の光がよく似合う。
昔から少しずつ集めてずいぶん増えた木の実たちやドライフラワーをあちこちに飾る、
食べる訳でもないのに冬が本格的にはじまる前に実たちを並べると貯蔵室のようで
どうしてだろう、こんなにもうれしい気持ちになる。
ジュンが学生の頃につくった大壺に、この前、湖縁でいただいたばかりの桐の花芽を投げ入れてみる。
23日でここに引っ越してちょうど一年になる。
クリスマスを迎える準備も万端に。