
住んでいる地区の盆祭りがあった。
神輿を見て驚く。
絢爛豪華な御神輿とは対極に、笹と花々が散りばめられているだけの最小限の笹神輿は
それ故にとても原初的だった。
調べてみると、笹神輿があるのはおそらくここだけだそう。

西近江新聞によると
『笹神輿は神仏混淆時代の名残をとどめるお盆の農業まつり。
戦後まで各戸に飼われていた農耕用の牛が病気にかからないようにと牛の厄除けに行われた
笹神輿渡御でいったんは途絶えたが昭和五十年になって笹神輿保存会が結成され、
みこし渡しが復活した。』とのこと。
見物客も地元の人だけ。
おじいさんやおばあさんが家の軒先からこどもたちに手を振り、にこにこ拍手する様子に
とても和やかな気持ちになった。

笹神輿はこどもたちにかつがれて自治会館横の神社まで移動。
短いご祈祷の後、こどもたちや見物客が一斉に袋を持って上をみあげると
自治会館の二階から紅白餅やおかしの袋が次々に降ってくるのを皆必死でキャッチしている。
お餅はかたいので当たるとかなり痛く、どんどん降ってくるので目を離せない。
子供らは慣れたものであっというまにビニール袋がいっぱいに。
あっけにとられながら、私も幾つかのお餅と菓子袋をキャッチし、お土産もいただいた。
家への短い帰り道、
あたりにはどこか静かなお盆の空気が流れていて、田舎の夏をしみじみと感じた。