田植えも少しずつ始まり、
棚田にたたえられた水がうつくしく反射する5月3日、私たちの住んでいる仰木の泥田祭が行われた。
泥田祭は棚田の鎮守様、
小椋神社のお祭りで千年前から続いている由緒あるものだそう。
お隣さんからつきたてのよもぎあんころ、紫芋まんをいただく。
東京からは大学院時代の友人、
陽ちゃんも遊びにきてくれた。
いつもは人もまばらな本通には人がたくさん詰めかけ、あちらこちらで歓声をあげる子供らの数に驚く。
お祭りは長い待ち時間があったり、かなりゆったりしたムードの中進んでいったが
最後、流鏑馬の馬が目の前でターンし、アスファルトに火花が散らしながら直線を駆け出す様子は
迫力満点で、すばらしかった。
しめくくりは竹に松明が灯され、御神輿を神社まで送ってゆく。
松明のはぜる音と火のうつくしさがゆっくり刻まれて、ずっと見ていたくなるような火。
夜は久しぶりのお酒、お土産にもらった京都の原酒をいただく。
以前住んでいた住所にほど近いところでこんな美味しいお酒がつくられていたとはつゆ知らず。
長く京都に住んでいたけれど、まだまだ知らないことはたくさんあるのだなあ。