



畦の野花はホトケノザから咲きはじめ、
蕗の薹、ハコベと過ぎ、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ、
土筆、すみれ、れんげ、ムラサキケマン、タンポポが一斉に花ひらく頃、桜が満開に。
仰木から伊香立につながる山の方に向かって家から車を走らせて10分。
友人が教えてくれた場所、地元以外の人はほとんど来ないところ、
すこしずつ水が入りだした棚田を両眼に里の一本道をくねくねとゆく。
山は未だ沈んだ緑、突然深緑に射すような白い桜の樹々。
仰木前谷池、昔住んでいた人たちが植えたといわれているおよそ100本の桜の斜面が
山のなかにぽっかりとあらわれる。
遠くに琵琶湖を望みながらのお花見。鯉のぼりもたなびいて。
最近、車で近所を走っているとあちらこちらで桜を目にして
このあたりは桜が多いのだなあと思っていた。
いや、本当はそうでもないのかもしれないと思ったのは仰木の一本桜に会いにいった時だった。
里の緑と茶のなかに桜が立つ時、白い花はひときわ映え、すごく存在を感じるのだ。
桜をよりおおきくしているのは、桜のうしろにあるものなのだなあ。