
アートソムリエ
山本冬彦さんが
アーティクル8月号の
連載でとりあげて下さっています。
アーティクルは芸術系フリーマガジンで
関東を中心として美術館やギャラリーに置いてあります。
見かけられましたらお手にとっていただけると嬉しいです。
配布先は
コチラ。
以下、山本冬彦さんが書いて下さった文章です。
連載32回 描くことはただそこにあるものを見ようとすること 忠田 愛
ニュートロン東京店に初めて出かけた時にもらった次回の忠田愛展の案内状を見て、
私の好きな小嶋悠司を連想して初日に必ず見に行こうと決めていた。
忠田のことはまったく知らなかったが、同じ京都でイタリア留学の経験もあり人物画中心の
日本画家である小嶋との共通点を感じたからかも知れない。
忠田とのメール交信によると、同志社大学の1年生の時に香月泰男の作品との劇的遭遇により
周囲の猛反対の中、絵の道に転進したとのことだが、若手作家中心の私のコレクションの中で
唯一の物故作家が香月泰男ということも、忠田作品に惹かれた理由かも知れない。
忠田によると描くことは時間とともに線を重ねていく作業でありながら、同時に一枚一枚層を剥ぎ取ってゆき、
そこにあるものを削りだそうとする試みであるとのこと。忠田は描くことにより
、内面との対話の中から人の底辺にある普遍的な動かぬものに近づいていこうとする孤独な求道者である。