目をつぶり、地図帳をひらいて竹串をぐさっと刺した先は岐阜県長良川鉄道周辺でした。
ゆいと二人旅。米原、大垣、岐阜、美濃太田で乗り換え、一両の小さな長良川鉄道に乗り込む。
まずは郡上八幡の大滝鍾乳洞を目指し山道を歩く。
この鍾乳洞は全長1キロ弱、秋芳洞よりはずいぶん小さいけれど
迷路のような細いコースは貸し切り状態でかなりの見応え。
鍾乳石の神秘、それは奥底から光を放っているようでもあり、
わくわくするような感動と共に水を打ったような静けさもあって。










4日間の旅はあっという間だったけれど、ただひたすらに歩いた毎日。
白山の麓、長良川鉄道終点近くにはまだたくさんの雪が残っていて、
まぶしい白の棚田や山道をうさぎの足跡と共に歩いて
白山信仰ゆかりの神社や滝に会いにゆきました。
道ゆく人が本当になく、標識も営業しているお店も無く、
20キロちかく歩きながら
二人で分け分け食べた栃の実せんべいの味。
そして、私たちを迎えてくれた阿弥陀ヶ滝。
縄文杉の森の香り。
目が眩むような、引き込まれそうな青の矢納ヶ淵。
小雨で冷えきった体にしみ渡る温泉と風呂上がりのビールと夜の宴。
霧のなかに遠くなっていく小さな山々。
たくさんの偶然と無駄にも支えられて、出会わせてもらったものたちに
心から感謝をこめて。
