
これは主人が昨年末、歩歩琳堂での個展で発表した陶板の平面作品。
私の方は本格的に版画に取り組みはじめて半年すこしが経った。
版は平面の形状をしているが感触としては彫刻そのものであり、立体にぶつかる感覚がある。
なかなかこちらに引き寄せられず、まだまだその距離感にもがいているが
最近はじめた多色刷り(ニ版)の小さな制作では新しい手応えが感じられるようなことも
あってワクワクしている。
そんな中で絵に向かった時、最近、自分の変化にドキッとすることが多くなっている。
うまく説明することができないけれど、ものの見えかた、そしてそれをつかむ時の感覚が
版画をする前と明らかに違うことを強く感じる瞬間がある。
なにかがすこしだけ拓けたような、水の層が一層変わったような、、、
そしてそこにはまた新たな山があるのだけれど。
ジュンは彼の理由で平面への取り組みをはじめたが、その感覚がわかる気がする。
横で見ていると、陶の作品ではあわられにくかったものが、描くという作業を通すと顕著に出ていたり、
オイルパステルの使い方がとても立体的であったりとかなりおもしろい。
お互いに立体と平面を行き来するなかで持ち帰るものがこれからまだまだありそうだ。