素材によって変わる絵との距離をもう一度確かめたいと思っている。
いつもの麻布、陶土に岩絵具。
麻布、陶土の上全面に薄紙を貼って岩絵具。
麻布、陶土を少し磨いて鉛筆。(写真中)
茶紙を継ぎはいでホワイトと鉛筆。
薄紙の裏と表から淡彩と鉛筆。(写真左)
ワックスペーパーに鉛筆。
杉板にホワイトと鉛筆。
桜板にホワイトと鉛筆。(写真右)
同じことをやっているつもりでも素材によって引き出されるものは違う。
鉛筆の色の出方が全然違う。
描いている感触が全然違う。
今更ながら鉛筆が好きだと最近思う。
筆で描くよりびりびりと伝わってくるものがあって、
もっと直結しているような気がする。
鉛筆で描く時の支持体はかたい方が調子があがる。
抵抗感というか、押した時に押し返してくるような力を感じられる素材が心地よい。
そんな風に素材が何かを引き出してくれたり、素材にひっぱれたりするのはおもしろい。
春に咲き乱れる花をみて色を使いたくなることも。
絵具で描いたから本画という訳じゃないでしょう。