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ふりつもる線

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2009年 04月 06日

犬島〜2

犬島〜2_b0080173_1132420.jpgまずは、犬島に行きたいと思ったきっかけのひとつ、
煉瓦の要塞のような銅精錬所に。
調べると、近代化産業遺産であるこの精錬所を保存、再生させる
アートプロジェクトが行われているとのこと。
三分一博志の建築は煙突や島の地形と自然エネルギーを利用し、
夏は空気を冷却、冬は暖める構造になっていて関心させられる。
ただ、この現代建築外観はちょっと私好みではない。
また、三島由紀夫の『太陽と鉄』をモチーフにそこで展開される
柳幸典のアートワーク、そこでの空間体験はお寺の戒壇巡り現代版と
いった感じでかなりすごい。
煙突を吹き抜ける風の音がさらに異界へと誘う。これは体験あるのみ!
現代建築やアートワークは撮影禁止だったため
期待以上にわくわくしたメインの銅精錬所跡の写真を載せます。
この銅精錬所、1909年に建設されたものの銅価格大暴落のため
約10年で操業を終えることになったそう。






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これはカラミ煉瓦と言って銅の生成過程で出る鉱滓でできており
精錬所はほぼこの煉瓦でつくられている。
キラっと光る赤らんだ黒、
多分空気が入った跡がクレーターのようになっていてほんとにきれい。
通常の煉瓦より大きめでなんと一個の重さは22kg。

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発電所跡

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最後にこれが岡山大の協力によって目指している精錬所の循環型システムの図。
人が用を足し、トイレから出る汚水を植物の栄養とし、同時に植物の力を借りて水質浄化する。
そしてここで植えられている植物はオリーブ、みかんなど実のなる木で、
生った実を精錬所カフェで人に提供するというもの。
精錬所見学はアートプロジェクトの一環、ツアーで行くことになっている。
70分ほどで一人1000円。
保存のことや、どんどん過疎化する島のことを考えたらこの値段は全然高くない。
7人くらいのグループに分かれ、スタッフの方や犬島のおばあちゃんの説明を聞きながら順番に見て回る。
いろいろ教えてもらって本当におもしろかった。
でも、やっぱりひとりであの中に立ってみたかったなあ。

by ai-pittura | 2009-04-06 12:18 |


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