春子おばあちゃんが手を描き始めて1ヶ月以上経つ。
最近は、普段の生活のなかでもおばあちゃんが
しょっちゅう手を見つめていることを家族から聞いた。
その成果は如実に絵にも現れる。
はじめはおぼろげに全体を描いていた鉛筆の先は
最近、皺や血管、骨に沿って動いている。
体調もよく、絵がいちばんの薬になってるよ、
と家族の方が言ってくれた。うれしい!
おばあちゃんは白内障の手術をして視野の中に見えない部分がある。
体調によってその範囲も変動するようで、もどかしいことだろう。
それでも決してあきらめない。
意地は、はり倒してナンボ。
そんな気迫がぐいぐい来るおばあちゃんの絵をこれからも見たい。