ふりつもる線

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2009年 03月 31日

4月へ

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瞬く間に3月が終わる。
前半から中旬までガソリン展のことで落ち着かず、あっという間に時が流れた。
その中で自覚したことはこれからも必ず持ち続けていきたい。
後半はいろんな人と会って話しこむ機会が相次ぐジェットコースターのような日々。
最近なかなか行けていない版画工房のみんなとの卓球大会では指を負傷するほど白熱、
モンゴルから一時帰国してた知人とは沖縄料理をつつきながら再会を祝う。
10年前にはできなかった話でいま意気投合できることが静かに嬉しい。
視界を遮るものなど何も無い、モンゴルの広い空の下に連なるなだらかな丘が
いっせいに野の花で埋め尽くされる季節があるという。
そのイメージを反芻しながら眠りについた日、夢でそのなかに立っていた。

制作の方は、2月の末から実験的なことばかりしている。
最初のうち楽しかったそれらも、日を追うごとにそれでは済まなくなり、今はまた長いトンネル。
山を描いた絵は、こどもが母を抱く絵になり、それは熊になり、つなわたりをする熊になり、
草の絵になり、花の絵になりそして今何もない絵になってしまった。
何をという訳ではない。
捨てたいという思いが今上滑りしている。
4月のはじめにゆいと旅でもしようかねと予定していたのは大正解。
いま、必要なのは物理的な距離感。
明日からワイン瓶片手に18切符でちょっくら旅に出ます。
瀬戸内の小島で猫とあそんで、夜は海で踊り狂えばまたまっさらな朝が来る。
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by ai-pittura | 2009-03-31 20:29 | | Trackback | Comments(10)
2009年 03月 28日

ガソリンメンバーについて

この度、ガソリンの活動に関しまして重要なご報告があります。
結論から申しますと、メンバーの一人、北村章さんより辞退の申し出があり、
展示は千光士誠と忠田愛による二人で行うこととなりました。
皆様に対して、今回の企画で明快な趣旨を公表していたにも関わらず、
このようなことが起こり、本当に申し訳ありません。
半年以上の長い間、ギャラリーwks.の片山氏と共に、今の美術や社会に対する思いを分かち合う同士として、
また、異なるひとりの制作者として意見を戦わせてきたことは、それぞれにとって重要な機会でした。
私自身、彼らのおかげで幅が広がった部分も多く、同時に自分の譲れぬものも明快に知りました。
そういった中で、最終的に北村さんから作品変更の希望があり、
それを突き詰めた先にある方向性の大きな違いから彼は辞退の決断を下しました。
ギリギリまで話し合いを重ねましたが、辞退を止められなかったことは
今でも残念でなりません。しかし、今後も私たち二人の展覧会への思いは変わりません。
それぞれの思う道を大事に、
改めて身を引き締めて絵を描いていきたいと思いますので、どうか見届けてください。
どうぞよろしくお願い致します。
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by ai-pittura | 2009-03-28 21:09 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 28日

ガソリン展のお知らせ

b0080173_1950651.jpgガソリン展 千光士誠・忠田愛

2009年5月11日(月)~5月23日(土)
11:00~19:00
日曜定休、土曜日・最終日は17時まで


★16日(土)18:00~  
ギャラリーにてレセプションパーティーを催します。
出資してくださった方や展覧会を見てくださった方々と、
絵の周辺のことをいろいろお話できればと思っていますので
是非お気軽にご参加ください。









gallery wks.
〒530-0047
大阪市北区西天満3-14-26中之島ロイヤルハイツ11階1103
地下鉄南森町駅より徒歩約8分、
地下鉄、京阪淀屋橋駅より徒歩約9分
梅田より徒歩約15分
06-6363-2206

←画像左:千光士誠作品 右:忠田愛作品
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by ai-pittura | 2009-03-28 21:09 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
2009年 03月 27日

贈りもの

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ある人から突然の思いがけない贈りもの。
ミモザが家に届く。
ミモザは本当に大好きな大好きな花なのだが、昨年、暑さの中枯れてしまった小さな鉢植えは
復活の兆しも無く、ショックだった。
そして2月の末からもうすぐミモザの季節だとわくわくしながら、
左京区のお花屋さんを5軒回ったのだが、どこにも置いておらず淋しい気持ちでいた。
そんな私にお隣の県から、美味しいパンまで一緒にミモザが届いた時の嬉しさといったら!!
ワインのために作られたような、噛めば噛むほど素朴な味が広がるパンは
シチューと共にあっという間に胃の中におさまりました。
ミモザの黄色は、古道具や拾ってきた錆色のものが多い部屋の一角でひときわ輝き、心弾ませてくれる。
ほんとに嬉しいな。
こんな、小さな火が灯るような贈りものをさりげなくできるような素敵な女性になりたいものです。

ありがとうございました。
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by ai-pittura | 2009-03-27 00:14 | タカラバコ | Trackback(1) | Comments(6)
2009年 03月 26日

連動

先日、さまよい歩くのぞき見比較文化研究家のりえさんがアトリエに遊びに来てくれて屋台で深酒をする。
北海道、京都、大阪、愛媛、マレーシア、イタリアなどに暮らし、
ヨーロッパや南米などを旅するバイタリティ溢れる彼女と話して最も感じたのが
国から国へと連らなるゆるやかな起伏であったりまるみであったりする。
すべてのものが切り離されて存在するものでもなく連動している感覚。
具体的にそういう話をした訳ではないが、対面して話す中でそんな空気を感じた。
この間、日記に書いたこととつながる。
大きなものの一部ではなくなっていく「個人」。
切り離されたものはバランスをとれなくなってゆく。
五感もそのひとつだと感じる。
先日mohariza6さんが下さったコメントは同感である。

世界中、様々な土地、家々には、それぞれの独特の匂いがあると思います。
動物、人間にもあり、世界は、雑多(:様々な)匂いが満ち溢れていると思っています。
それを、地上をアスファルトで覆い、また、(特に日本で、)家々では、無臭材を噴きまき、
体臭対策や口臭対策サプリが流行り、<無臭世界>が理想のような風潮があります。


無臭指向も然り、度を超えた日焼け対策など普通にある感覚を必要以上に排除することで
崩れるバランスがあるのではないだろうか。
傘がないので新しい傘を買おうかどうしようかと思いながら一年以上過ぎている。
雨の日に仕事に行く時も、バスや電車に乗っている間は傘は要らないし、濡れるのはせいぜい15分。
とは言え、ひどい時はまわりから注目される濡れねずみだけれど 笑
雨に打たれててしばらく経った頃、はっとしたことがある。
雨とは多種多様なのだ。
小粒のやさしい雨、矢のような雨、あたたかい雨、べたつくうっとうしい雨、泣いているような雨、
実に様々な種類があり、肌にふれる雨粒の温度も全く違う。
傘をさしていた頃はどしゃ降り小降りくらいにしか考えたことがなかった。
それは少なからずショックなことだった。
日本は雨の国、
雨につけられた名前は400語をこえるという。(こんな本もあるようです。)
白雨・青葉雨・天泣・小糠雨・ 桜雨・養花雨・育花雨・御精霊雨・秋雨・青時雨・ 鬼雨・狐雨・・・
なんと豊かなことだろう。今の日本人が雨に名をつけるならどうなるだろうか。
雨には放射能物質が含まれていると言われて久しい。
傘をさすに越したことはないだろう。
もちろんそれ以外にも傘の素敵な所はあるが、体感することに膜をつくり、失っているものも同じく大きい。

ネットやテレビが一定の容量を超えて生活に入ってきた時、何かが削りとられていくような違和感を憶える。
なぜだろうと考えた時、ものや情報に接する時の感覚が
視覚と聴覚に限定されているからではないだろうかと思った。
人がものに対峙する時、目だけで見ているのではない。
光や空気の揺れ、その他の様々な目には見えない要素を含めて、連動する五感で体感しているのだ。
心が動くのはそういう時である。
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by ai-pittura | 2009-03-26 17:49 | 人間 | Trackback | Comments(4)
2009年 03月 23日

迷宮

送別会、卒業式、別れと旅立ちの多い季節、学生と関わる者にとっては一抹の淋しさと共に
年の瀬よりも一年の終わりと新たなはじまりを感じる時でもある。
予備校や大学で学生と関わる中では刺激と共に戸惑いや驚きも多かった。
80年代〜90年代前半生まれの学生たち。
私は81年生まれなのでそんなに年齢が変わる訳ではないのだが
彼らの世代を流れる空気に2段階ぐらいの開きを感じる。
個人個人違う人間なので○○世代とひとくくりにすることには危うさを感じるが
1989年の出生率1.57ショック周辺に生まれた彼らの成長を取り巻いていた環境を軽視はできない。
子供ひとりにかける教育費が増えたこと、それにより子供の進路の舵をとる親、
テレビや次々と進化するゲーム機器、バーチャルなものが氾濫する生活。
学校への問い合わせも学生からではなく親からの電話がほとんどであり、
今や予備校でも三者面談が必要で、
子供のために一週間のタイムスケジュールを組んでいる親もいる。
加えて、個人情報を隠そうとする人。
それらは、修了式の日に見た学生達の笑顔と共に、消えない黒い点となって残った。
受動的な環境は自分で考える力を奪う。
反骨精神や闘うための刃を取り上げる。
過度な擁護は決してその子を守りはしない。
人は弱いけれど、同時にどこまでも強くたくましくなれるものでもある。
そういった現象説明の言葉に怯え、まわりが遠巻きにその状態を見ていることで
子供がそれを打破する機会を失う場合もあるのではないだろうか。
今の時代の脆さは
学校に行きたくないなあ、そんな誰にでもあるちょっとした気持ちにさえ
登校拒否や鬱ということばに、軽く自分を当てはめてしまえることにもある。
そんなところから知らぬうちに現象に引きずり込まれてゆく学生を目にした。
言葉での理解というのはそれほどにこわい。

考えられないような事件も多い時代にあって、
個人情報を漏らすまいとする親御さんの気持ちが理解不能とは言わない。
しかしそのような「個人」指向の片鱗はクラスの雰囲気とも重なり、ひっかかった。
自分は自分、人は人、それぞれが微妙に牽制しあい、お互い躊躇しながら核心には触れない部分で
関わっていることがとても気になっていた。
人が感情の中に埋没し、自我に飲み込まれるのは恐ろしいことだ。
自分の中の奥の世界に気づかせてくれるのは他者でもある。

次年度への潜思は尽きない。
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by ai-pittura | 2009-03-23 20:54 | 人間 | Trackback | Comments(7)
2009年 03月 21日

匂い

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デザインを学びにもうすぐイタリアに留学する友人を見送る壮行和飲(ワイン)会に参加。
京都ネーゼにて極上のワインとお料理をいただく。ここはワインの種類が驚くほど多い。
同席したワイン博士の方によるとかなりレアな取り揃えがあるとのこと。
ふと壁を見ると先輩shuさんの絵がかけられていてびっくり。
京都はほんとせまいなあ。
会のメンバーはイタリア語つながりだったので久しぶりにイタリア話に花が咲く。
と同時に改めてイタリアへの気持ちがふつふつと湧いてきて
3年半前の滞在の思い出がフラッシュバックする。
イタリアの町にはそれぞれ独特の匂いがある。
それは町ごとに色の違う土の匂いなんだと私は思う。
そしてその違いはワインの多様性となって食卓に舞い落ちる。
ひとりでイタリアの田舎を歩いていた時、地面に顔をつけて思い切り息を吸い込んだ。
干し草のような乾燥した匂いと共に照りつける太陽の一片が体の中に入ってきた。
あの包容力は何なのだろう。
イタリア、ああ、あの劇的な空はやっぱり忘れ難い。
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by ai-pittura | 2009-03-21 01:20 | イタリア | Trackback | Comments(4)
2009年 03月 17日

散歩道

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これからしばらくの間、銀閣寺哲学の道に続く疎水端が最も彩り豊かな時期。
桜の蕾はまだ少しかたいけれど
オオイヌノフグリ、ムスカリ、ハコベ、タンポポ、ホトケノザ、、
まだまだ名も知らぬたくさんの草花たちが、春に向かってうんうん小さな手を伸ばすように
蕾をひらきはじめる。
近くに寄ってみているとあちこちでおしゃべりや笑い声がさざめいているようで思わず目を凝らす。
そんな訳でこの季節の散歩時間は倍以上長くなる。

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花らの向こうにキラキラ光る水の流れを見ていると、田んぼの水路が恋しくなる。
♬ は〜るのおがわ〜は〜
あの歌はおたまじゃくしやメダカなんか穫りながら、田んぼわきで生まれたんだろうなあ。
春の、たぷたぷと水を張った田の風景を思い浮かべると、何かが解きほぐされていくような気がする。

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by ai-pittura | 2009-03-17 13:16 | 京都 | Trackback | Comments(6)
2009年 03月 14日

アトリエ

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先日、お世話になっているギャラリーneutronの石橋さんと桑原さんがアトリエに遊びに来られた。
人に作業場を見てもらうのは嬉し恥ずかし。
でも改めて自己確認出来る楽しい機会です。
私のアトリエは時々写真を載せているので今日は旦那のアトリエをパシャリ。
作業場は4.5畳。手轆轤を置いた机と椅子代わりの踏み台、作品棚、CDを置いている棚、
それ以外何も無い。
あちこちで拾ってきたもの(木の実や貝類、鉄など)と画集や額、散らばるスケッチ、
絵皿や絵の具類で雑然としている私のアトリエとは対照的に
ものが少なく、きれいに片付けられた静かな空間で
窯入りを待つうつわたちが棚に並んでいくのを確認する時が好きだったりする。
彼は個展まであと1か月。
と言っても陶芸は最後、作品を乾燥させて窯焚きにはいるので、制作期間はあとわずか。
睡眠時間を削りに削ってラストスパートするそう。ガンバレ〜!
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by ai-pittura | 2009-03-14 00:30 | 筆休め | Trackback | Comments(4)
2009年 03月 13日

春へ

b0080173_091817.jpg重い出来事を通して、自分が譲れないものを強く知った。
どう生きていきたいかということを
痛切に考えさせられる。
3月は、そんな落ち着かぬ日が続き
ゆっくりアトリエで腰を据えて絵を描く日が
なかなか無かったが、明日は一日中制作だ。
昨日、友人がプレゼントしてくれたたくさんの
CDを聞きながら新しい絵を描こう。

夜、ふと二階にあがったら誰もいないアトリエで
ほころびかけていたヒヤシンスの蕾が
人知れず花開いていた。

もうすぐ春だ。
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by ai-pittura | 2009-03-13 00:30 | | Trackback | Comments(2)