ふりつもる線

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2008年 06月 28日

神戸の匂い

b0080173_23551945.jpg急に神戸に行った。
元町の駅を降りた瞬間、懐かしの家に帰ったような郷愁が
急に襲う。
元町周辺を歩くといろんな匂いがごったになって鼻を突く。
パーマ液の匂い、ぎょうざ、そして焼き肉の匂い、
露店のキャベツ焼きの匂い、それらが渾然一体となって
私を安堵感の中に導く。
大阪の下町にも似ている。神戸に惹かれる理由のひとつでもある。
思いがけず歩歩琳堂の皆様との再会もあって、
夜はそんな方達と焼き鳥をつつく幸福をかみしめる。
この2、3年自分はどんな風に過ごすんだろうと想像する。

いつか縁あらばこのへんに住むのもいいなぁと旦那と話す。
そしたらあの匂いを絵にしたいと思う。



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by ai-pittura | 2008-06-28 00:22 | 風景 | Trackback | Comments(2)
2008年 06月 26日

b0080173_22211244.jpg仕事に行く前、アトリエの絵をちらり見て驚嘆した。
とにかく良くない。最悪だ。
おととい長時間夢中で描いたのはいいが、私がしていたことは
盲目的に絵具をのせていただけなのか。
自分の眼は自分で一番信じられないもののひとつ。
夜と朝は到底同じとは思えないし
おととい見ていたものと今日見えるものがまるで違う。
それは布団の中で考える悩み事にちょっと似ている。
横になって暗闇の中で考えていると、どんどんかなしくなり
物事に喰われることがある。
でも一晩寝たら何のことはない、はねのける力だって出てきて
あんなに泣いたことが嘘のようになったりして。
それにちょっと似ている。

中心をつかまえなくちゃいけない。
「見える」ことになんか頼っちゃいけない。



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by ai-pittura | 2008-06-26 22:45 | | Trackback | Comments(2)
2008年 06月 24日

b0080173_2137892.jpgあぁ、梅雨の間の久しぶりの晴れ!
最近休みの日も大雨だったから外で制作できず悶々としていた。
雨はきらいじゃない。でも制作はやっぱり太陽の下に限る。
汗だくになりながら、夏が来る一足先に肌もこんがり焼けてきた。
今120号にまた大きな顔を描いている。
顔だけをでっかく描くのは200号の修了制作、去年の100号に続き3枚目。
期間をあけて同じようなことに取り組むと、前できなかったことが
少しできたり、やりたいことが少し動いてきていることを感じたり、
やっぱりまだまだできていない課題を見つけたりとおもしろい。
普通は視界におさまる大きさのものを、視界からはみ出るサイズに描くのは
コントロールできないから面白い。
画面に近づいて描いている時は部分しか見えておらず、
離れて見た時はじめて全景がわかる。
そのズレがあるから余計中心に向かおうとできる。
はっとする、うまくいかなくて絵具をたたきつける、
そのくり返し。


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by ai-pittura | 2008-06-24 21:55 | | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 22日

京都アートフェア2008のお知らせ

b0080173_1414758.jpg京都アートフェア2008
京の芸術家たち現在そして未来

会期:2008年7月3日(木)〜6日(日) 
10:00〜17:00(最終日は16:00まで)
入場無料

会場:みやこめっせ1F 京都市左京区岡崎成寺町

趣旨:京都の美術界活性化と未来を担う作家育成を目的に、
日本画・洋画・版画・陶芸・染織・漆芸・現代美術の
各分野から、京都で活躍する作家約250名の新作を
一堂に展示。期間中は入札による販売を実施し、
収益金一部は京都府地球温暖化防止活動推進センターに
寄付。

主催:京都アートフェア実行委員会・
NPO法人芸術の街京都創生プロジェクト

もうすぐ開催されるアートフェアに10号の絵(上の写真)を出品します。
雨の多い季節ですが、皆様のご来場心よりお待ちしております。
私の旦那も陶芸部門で出品します。

出品作品について
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by ai-pittura | 2008-06-22 14:55 | お知らせ | Trackback | Comments(14)
2008年 06月 18日

ライブフライヤーできました

高橋利哉氏との鎌倉でのライブ、フライヤーをつくっていただきました。
画像見られなかった方がおられたようですのでもう一度投稿します。
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---------------こちらは裏側-------------------------------------------------------------------------
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発送ご希望の方、おられましたら
非公開コメントにて
ご住所、お名前お願い致します。
いよいよあと1ヶ月です。

是非是非お越し下さい。




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by ai-pittura | 2008-06-18 10:49 | お知らせ | Trackback(1) | Comments(6)
2008年 06月 18日

長野の出会い

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長野市街から弓なりの道に沿って山を上がっていく。
標識も無く、どこまで続くんだろう、本当にあってるのだろうかと不安になり始めた頃、
一瞬、開けた樹々の間から眼下に広がる里の風景に息をのむ。
標高1000mを越えるだけあって、風の質が全然違う。
なお山道を進み、はじめて数軒の家が見えてきた。
そこが目的地の個人美術館。ある知人の絵がかけられている。
着いてすぐ、館長さんが家のまわりを案内してくださった。
ゆるやかな弧を描く大きな池は鏡のように滑らかで、白樺の木や山が音もなく映っている。
ボートの時間も終わり、人のいないその風景はあまりに静かで、シャッターを切れなかった。
池から少し歩いたところには湿原がある(写真)。
ミズバショウの花が終わったところ、かわりに黄色のリュウキンカがところどころから顔をのぞかせる。
そして桟橋のまわりに群生するトクサ。
今度来る時はゆっくり散策してみたい。

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そしてクレマチスの門をくぐり、いよいよ美術館へ。
美術館のまわりには館長さんの遊び心が至る所に散りばめられていて楽しい。
石のオブジェやなんかが庭の緑に埋もれている。
木の上に星や鳥(写真)なんかもいたり!
美術館の中で出会った絵のことは、ここに書きたくてもうまく書けないだろう。
それは心の中にしまっておこうと思う。
私は、この絵たちを本当に見たかった。
その絵がどんな絵か知らなかったが見なければと思った。
うまく説明できないけれど。

美術館の中は薄暗く、闇に浮かびあがるように、もしくは消えていくように20点以上の絵が並んでいた。
一度みんなで見せていただき、その後ひとりでもう一度見に行った。
近づいて目をこらして見た。最後は長いこと椅子に座って目をつぶってみた。

それから館長さんのお宅であたたかい一時を過ごさせてもらった。
この人ほどうつくしい人をしらない。
熊谷守一のにも似た、黒ダイヤのような眼が心に残った。
美術館の部屋の真ん中には星の音と題された館長さんのオブジェがあった。
吊り下げられた石と鉄、鳴らすとコーーンという音が同心円を描くように響き、
多分鳴りやんだであろうその後もその余韻が体を満たした。
去り難い思いに包まれていた時、思いがけずお庭から分けていただいた
ふたりしずかとちごゆりは今、家の軒下で静かに揺れている。


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by ai-pittura | 2008-06-18 10:38 | | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 17日

上田のおいしいパン屋さん

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さてさて、食の美を追求するゆり親子と旅すると、
食事が至福の時となることは間違いないのだが、中でも上田のルヴァンは最高だった。

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長野の新鮮な野菜を使ったキッシュ、サラダ、そして野菜のラザーニャ、あさりと野菜の蒸し焼き、
これに自家製天然酵母のパンが食べ放題。
店内も古民家を生かした落ち着いた空間。
なんでも、本格的に天然酵母のパンづくりをしたい人のために相談にて研修も受け入れているとのこと。
食べる人とつくる人の関係がとても近い。いいお店でした。


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by ai-pittura | 2008-06-17 16:16 | | Trackback | Comments(7)
2008年 06月 17日

長野*上田のちいさな美術館

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次の日、佐久からもそんなに遠くない、ゆり夫婦お気に入りの上田を案内してもらう。
上田に行くとなると、もう一度、信濃デッサン館に行きたくなった。
この美術館は窪島誠一郎氏が素描コレクションを元に、私財を投じてつくったもので、
主な収蔵品は村山槐多、関根正二、戸張孤雁、靉光、松本竣介、吉岡慶などのデッサンで
いずれも夭折の画家のものだ。
広く知られているのは、信濃デッサン館の分館である無言館の方かもしれない。
こちらは、戦没画学生の作品を収蔵した小さな美術館で
数年前に訪れた時の印象は今も強く残っている。

もう一度見たかったのはデッサン館、関根正二の自画像のデッサンだ。
彼のデッサンは強く脳裏に焼きついていた。
記憶の中でそれはどんどん強く、美しくなり、実際のものに勝っているかもしれないとも思ったが
そんなことは無かった。やはり胸を突くデッサンだった。行けてよかった。

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信濃デッサン館に併設されているカフェ。
小高いところに建つデッサン館から塩田平が一望できる最高に贅沢なカフェ。
私たちが美術館に入っている間、ゆり達はゆっくりカフェタイム。
最高に気持ち良さそうでした。次はあそこでスケッチでもしたいな。

槐多庵へ
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by ai-pittura | 2008-06-17 12:58 | | Trackback | Comments(3)
2008年 06月 16日

佐久風景

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佐久平、ゆりの新居はほんの少し高い所から田んぼを見下ろすように建っている。
私は残念ながら田舎で暮らしたことがないが、ずっと田んぼが好きだ。
というのも田んぼを見ると、ザリガニや蛙、謎の生き物をつかまえたくて
いてもたってもいられなくなるからなんだけれど、今回別の意味できれいだと思った。
春の桜、秋の紅葉もいいけど、最も四季折々の美しさがあるのって田んぼじゃないかと思う。
春のたゆたう水面、青く茂る夏、黄金色に揺れる秋、刈り取られた跡に積もる雪、
心をしんとさせる。
とりわけ好きなのはやっぱり春から初夏にかけて今の季節、
若い苗がしゅっしゅっと頭を出す、その水面にまわりの山や木や雲が倒立している。
まるでもうひとつの世界みたいに。

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私が行った時は薄曇りで浅間山は稜線しか見えなかったんだけど、こちらは晴れた日の浅間山(ゆり撮影)。
浅間山は佐久からの眺めが随一だと、他の人も言ってたけど、毎日家からこんな風景が見えたらすごい。
震えてしまう。
もし私がこういう場所で生まれ育っていたら、土よりも水に親しみを覚えていたんだろうと思うと
不思議な気持ちに包まれる。
そしたら私はどんな絵を描いていたんだろう。

ゆりの畑へ
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by ai-pittura | 2008-06-16 11:15 | | Trackback | Comments(6)
2008年 06月 16日

長野へ

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長野に行ってきた。
目的は、ゆりが嫁いだ佐久平の風景を見にいくこと、緑を胸いっぱい吸いこんで
ゆりが育てたおいしい野菜を食べること、そしてある絵に会いに行くこと。
京都から名古屋まで新幹線、名古屋から長野まで特急しなの、そして長野新幹線に乗り換える。
久しぶりの電車の長旅だった。
ビール片手に車窓から景色を見ていると、都会なんていかに限られた小さい面積だろうと思う。
次から次へと流れゆく様々な緑、時々あらわれる渓谷の澄み切った瑠璃色の水、
切りたった石の白さに目を奪われる。そこには脆弱さなんて微塵もない。

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軽井沢に泊まり、早朝5時前に目が覚めて林の中を散歩した。
何種類もの鳥の声、風に木が揺れる音、歩いているといろんな音が聞こえてくる。
雲場池のまわりも歩いた。鷭の子供を見た。まだ小さく黒い毛がふわふわで、
口いっぱい開けて母親が穫ったエサを待っていた。
池は昔のように鬱蒼と恐ろしげな雰囲気はもうなくなっていたが
溢れる新緑が水面に克明に映り、思わず上を歩きたくなるほどきれいだった。

b0080173_23531653.jpgそうそう、然林庵にも行った。
ここは5年位前にゆいやゆり、やまげと住みこみでバイトしたところ。
今も変わらず働くMさんにも思いがけず会えた。
懐かしいログハウス。
毎日おいしい珈琲を飲み、空き時間には高校野球に熱狂し、
オーナー達と徹マンし、利珈琲のし過ぎで私は血便出した。
その後、バイト代全部持ってゆいと沖縄に飛んだ。
この忘れられぬ沖縄珍道中の話はいずれまた書こう。
あぁ、あんな時間の使い方いずれまたしよう。

しばらく長野日記がつづく予定。


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by ai-pittura | 2008-06-16 00:12 | | Trackback | Comments(6)