ふりつもる線

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2008年 01月 24日

作品は東京へ

b0080173_10565447.jpgただいまみぞれ混じりの小雪の中、無事に搬入終了。
ひとあし先に東京入りする作品たちをのせたトラックを見送ると
(なぜかこの時いつもドナドナが頭の中に流れる)、
展覧会の実感が一気に湧き、わくわくしてくる。
結局送った作品は、ハガキ大前後の小さな7点もあわせると全部で15点。
全部展示するのは絶対無理だと思うので、
その場でレイアウトなどを考えて、
一番よいかたちでできるだけたくさんの作品を出せたらいいなと思っています。

さて、今日からまた次の展覧会に向けて頑張るぞー。




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by ai-pittura | 2008-01-24 11:15 | | Trackback | Comments(8)
2008年 01月 22日

タイトル考

これを考えるのにいつもかなりの時間がかかる。
稀に絵を描く前から、ぽんとことばが先にたつこともある。
描いている途中でふっと文章が浮かんでくることもある。
でも、やはり描いたあとで考える方がずっと多い。
羅針盤に出品する作品はほとんどできあがった。
あさっての搬送を前に少しだけ余裕があるけれど、タイトルがどうしても決まらないものが2点ある。
わりと明快、つまり見たイメージを示すものをつけることもそれはそれであるが
どうしてもそうしたくない作品がある。
タイトルは作品と人を結ぶ架け橋であり、アプローチとなる部分でもあると思う。
タイトルを目にした鑑賞者が作品に近づくまでの間にたどる、それぞれの思考と想像の道、
その距離を必要とする作品がある。
ひとつ、手がかりとなることばを見つけた。しかし、それだけでは足りない。
その距離をあとほんのすこしのばすための、もうひとつの何かを探すため、本のページを繰ってみる。


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by ai-pittura | 2008-01-22 23:21 | | Trackback | Comments(10)
2008年 01月 22日

アトリエの本便り

最近立て続けにいい本に出会っている。

○『The Day-to-Day life of Alberto Hastings』 By KayLynn Deveney and Albert Hastings
ある方のブログでこの本のことを知り、すぐに手に入れたいと思った。
ある老人のささいな日常をうつした写真と、その下に添えられた老人のことば、
それはあまりにささやかで、あたたかい。
老人Albertをみつめる写真家KayLynn、それは私がこの数年描き続けてきたじぃじぃと自分、
そして我が祖父、祖母と自分にいつしか重なり胸がいっぱいになる。

○『二重言語国家・日本』 石川九楊著
詩人の方に、愛ちゃんにぜひ読んでほしい、とおすすめしていただき購入。
現在読んでいるところなのだが、視点が目から鱗であり、本当におもしろい。
ものすごく勉強になり、同時に考えたいことが山積みになっていく。

○『植物のはなし』 Jean-Henri Fabre著
昆虫記のファーブルが書いた植物の本だ。  
彼は昆虫以外にも動物、科学、植物などあらゆる分野において
細かい観察をしていたことをご存知だろうか。
それは驚くほどユニークかつわかりやすく、植物の神秘はますます深まっていく。
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by ai-pittura | 2008-01-22 13:13 | | Trackback(1) | Comments(4)
2008年 01月 20日

大いなるいたずら

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イギリス生まれ、スコットランド在住の芸術家Andy Goldsworthyが好きだ。
刺で花びらを、葉や枝をつなぎ、石や氷で彫刻をつくる。
水に浮かべ、滝に流し、あるいは樹々の合間を縫い、いつか作品は土に還っていく。

Rivers and Tides 1
Rivers and Tides
Sculpture


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by ai-pittura | 2008-01-20 11:22 | タカラバコ | Trackback(1) | Comments(7)
2008年 01月 17日

東京・アートスペース羅針盤にてグループ展のお知らせ

b0080173_2252322.jpg2008 羅針盤セレクション
ー日本画6人展ー
様々な日本画vol.2


会期:1/28(月)~2/2(土)
11:00~19:00
(最終日17:00まで)
入場無料


出品作家:麻生志保、井元千香、小田
恵理子、武井地子、忠田愛、鶴巻謙郎


会場:アートスペース羅針盤
東京都中央区京橋3-5-3京栄ビル2F
03-3538-0160

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東京・京橋にてグループ展のお知らせです。
お知らせが間際になりましたが、月末に上京します。
羅針盤さんは前から気になっていたギャラリーのひとつで、
今回このようなかたちで展覧会に参加させていただけることをとても嬉しく思っています。
何点か絶対に出したい新作の小品はあるのですが
出品作品はまだはっきり決めておらず、少し多めに持っていって
その場の空気で決めようかと思案中。
私は28日と29日の夕方まで会場にいる予定なので、気軽に話しかけてください。
関東の皆様に作品を見ていただけること、とても楽しみにしています。

もし案内をご希望の方おられましたら、aipittura@hotmail.co.jpまで
お名前、ご住所をお願いいたします。
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by ai-pittura | 2008-01-17 23:06 | 展覧会 | Trackback | Comments(6)
2008年 01月 14日

未知なる植物

b0080173_18523949.jpgすばらしい本との出会いは最も幸福なことのひとつだと思う。

『Art Forms in the Plant World: 120 Full-Page Photographs
(Dover Photography Collections)』

Karl Blossfeldt による植物の写真は驚異的である。
彫刻家である彼は、芸術(人間の手でつくられたもの)と
植物(自然にできたもの)の類似性を
これらの写真によって証明したと後で知ったが、
ページを繰り、彼の写真に出会った時、
初めて見る植物のすがたに言葉を呑んだ。
それらは精緻で工夫をこらした構造物、
建築物であり圧巻の造形だと思った。
植物の新たな一面に触れてみてください。

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カール・ブロッスフェルト「『自然の驚異の庭』への序文」1932年より
芸術におけるあらゆる健全な発展にとって、産出的な刺激が不可欠である。
永遠に涸れることない自然の活力の泉、
あらゆる時代の人々がその泉からそうした産出的な刺激を引き出してきたのであるが、
芸術もそうした泉からのみ、
健全な発展のための新たなエネルギーと刺激を再び受け取ることができるのである。


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by ai-pittura | 2008-01-14 18:47 | | Trackback | Comments(10)
2008年 01月 14日

森の想念

昨年12月に行ってきた友人が撮った写真より
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屋久島の森、白谷雲水峡。
美大でお世話になった私の師のモチーフでもある。b0080173_1442121.jpg
屋久島の森は懐が深い。
写真を見た時、まずその暗さに驚いた。
石や木の肌すべてが苔に覆われており、緑がとても濃い。
緑の色について興味深い話を聞いた。
屋久島は隆起した花崗岩でできた島である。
そのため地盤がかたく、根は下に深く伸びることができず横に広がり、
木と木は根を絡めあい、支えあっている。
地質上栄養分はそんなに多くないので、ゆっくりと永い時間をかけながら木は成長してゆく。
そこに、最多の年間降雨量(東京の5、6倍)という条件が重なり、濃い緑になるのだ。
いつか必ずゆっくりと時間をとっていこうと思っている場所のひとつである。


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by ai-pittura | 2008-01-14 14:16 | 風景 | Trackback | Comments(2)
2008年 01月 14日

第二の家にて

b0080173_1231691.jpg嫁ぎ先の長野から帰省中のゆりの家に
おじゃましていた。
帰りに、おおままが持たせてくれた
三分づきの玄米のお餅。
お米のかたちもまだたくさん残っていて
おこわ寄りのお餅。
素朴でかめばかむほど味が出て
もう本当においしい。

ねぎ味噌との相性もバツグン。

ゆりの家では

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帆立とオリーブのカルパッチョ、パプリカのブルスケッタからはじまり、
ごぼちゃん鍋(お肉、ごぼう、あげさん、水菜、きのこ、おとうふ)、ラーメンでしめて、
北海道土産のたくさんのチーズ(酔っぱらって写真なし)、バターサンド・・・。
お酒はcava、ビール、赤ワイン、白ワイン、もう一度赤ワインとはてしなく、、、
久しぶりにおじさん夫婦ともお会いでき、8人で囲む食卓、
それはそれは楽しい饗宴でした。
酔っぱらいながら、いつもモデルになってもらっている、もうひとりの祖父とも言える
じぃじぃを観察、スケッチさせてもらい、
次に描きたいものを決められたことがすごい収穫。
最近、いい本を立て続けに何冊も読み、いい映画、最高の展覧会を見て
(まだ全然ブログに書けていないことが山のようにあるけれどいずれ。)
さらには叔父から金色に輝く『絵画の制作学』という興味深い本のプレゼントをいただき、
今制作へのボルテージが最高潮にあがってきているところ。
今日はこれからエスキースドローイングです。


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by ai-pittura | 2008-01-14 12:47 | 人間 | Trackback | Comments(2)
2008年 01月 12日

革のてづくりスリッパ

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今年の冬もけいちゃんが結婚祝いにつくってくれた革のスリッパが活躍。
彫刻科だったけいちゃんは本当に手先が器用で、しかもものすごく丁寧で几帳面。
いろんな素材を使った作品から家具、
さらにはぼろぼろの家のリフォームまでなんでもござれ。
けいちゃんのこのかたちのスリッパがある所で樋口可南子さんの目に触れ、
気に入った彼女からオーダーもあったという品。
普通のスリッパと違って足首近くまですっぽりあったかくて、中はもこもこの起毛。
革はまだまだきれいだけど、これからどんどんいい色になっていくのが楽しみ。

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ちなみに裏はこんな感じ。
ちょっとずついい味でてきております。


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by ai-pittura | 2008-01-12 00:01 | 人間 | Trackback | Comments(7)
2008年 01月 11日

善き人のためのソナタ

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過去に見た映画の中でも心にのこっている。
シュタージの監視下におかれていたベルリンの壁が崩壊する少し前の東ドイツ。
共産主義体制に従わない者は許されず、少しでも疑いのある者は昼夜盗聴されつづけた。
そんな状況下で、シュタージ、ヴィースラーはある芸術家とその恋人を監視することになる。

見終わった後の思いは山ほどあるが、内容に関する感想をここで書くことは控えたい。
そして、先入観なしに、まだ見ていない人には是非見てほしいと声を大にして言いたい。

「善き人のためのソナタ」はフロリアン・ヘンケルス・フォン・ドナースマルクの
ミュンヘン映像映画大学の卒業制作である。当時、33歳。
彼は西ドイツ出身だが、4年間に渡る準備、取材期間を経て作品に仕上げたという。
ちなみにヴィースラー演じるウルリッヒ・トゥクールは東ドイツ出身であり、
過去にシュタージに監視されたという経験をもつ。
この作品が卒業制作であるということ、
つまりほとんど資金がない状態でつくられたものであることには驚いた。
ウルリッヒをはじめとし、役者は実力のある有名俳優であるにも関わらず、
ドナースマルクの台本に感動、共感した彼らは、ほとんど報酬の無い状態でこの映画に参加したという。
映画をつくるというのは並大抵のことではない。
映画監督の苦境に比べれば、画家や彫刻家の貧困にはまだまだ救いがある。
個人が映画をつくるということには血のにじむような苦悩がある。
その中で、こんなにすばらしい作品をつくりあげることができたドナースマルク監督に
私は心から賞賛の拍手を贈り、感謝したい。
そして、昨年胃癌で若くしてこの世を去った名俳優ウルリッヒのご冥福をお祈りします。


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by ai-pittura | 2008-01-11 00:03 | 映画 | Trackback(1) | Comments(7)