ふりつもる線

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2007年 11月 28日

連絡途絶えます

明日からまた久高に行きます。
なので5日間ほど音信不通になります。
しばし帰りをお待ちください。
今回の目的、
島の北側にもう一度ゆっくり行くこと。
本島、ライブドローイングの場所下見、酋長とうちあわせ。
さんしんと舞踏を観ること。
できるだけドローイングすること。
島の人と話すこと。



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by ai-pittura | 2007-11-28 23:26 | 久高島 | Trackback | Comments(0)
2007年 11月 26日

海中散歩

b0080173_2329669.jpg大野一雄さんの『稽古の言葉』と『魂の糧』を読んだ。
途中YouTubeなどの小さい映像だけど、
でてくる舞台をその都度照らし合わせながら読んだ。
朝ご飯も昼ご飯も食べ忘れ、気づいたら日が沈んでいた。
はじめ大きな波にザブンとさらわれて、
気がついたら渦の中にのまれ、息ができず何もかもバラバラになり、
遠のく意識の中、さいごにゆっくり目をあけてみると、
ふっと呼吸が楽になり、からだは自然と底の方にすべりおりている。
そこは海の中の草原、誰もいなくてしずかで無重力、
白木蓮の花が降っている、そのなかを歩いた。
そんな経験だった。
踊るようにことばを紡ぐ大野さん、
というか大野さんの前に舞踏があって、
そのつぎに大野さんがいて
その後につづくのが生きるうえでのこと。
イヴリー・ギトリス、久高島、大野一雄。
何の接点もないこの3つから私は
ほとんどおそろしいくらいに同じことを感じつづけている。


『大野さんを読んだ直後に描いたドローイング』




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by ai-pittura | 2007-11-26 23:25 | | Trackback | Comments(4)
2007年 11月 23日

zuppa toscana

b0080173_16562394.jpg明日、母が去年フランスで買ってきたとびきりのワインを開けることになり
お客さんが来るので今日は家事にバタバタ。
今、詩人さんからレシピを借りて、葡萄酒盗の食べるスープを作っています。
玉ねぎ、にんじん、セロリ、キャベツ、京大根、赤じゃがいも、
オクラ、しいたけ、エリンギ、ほうれんそう、むらさき芋
野菜をいっぱい、水は全く入れず、オリーブオイルと塩だけで
野菜から出る水分だけでコトコト煮ます。
かさが沈んだらまた次の野菜をいっぱいほうり込む、その繰り返し。
味見をする度に甘さが増しているのがわかり、どんどん濃厚な味わいに。
これはトスカーナ地方のオリーブ搾り人が、
作ったオリーブオイルの味を自慢しあうzuppa(スープ)なのだそう!!
なので、この間いただいたペックのエキストラバージンと
ミネラルたっぷりのフランスの粗塩を使ってくつくつ大切に煮ています。
野菜のうまみがぎゅっとつまった濃厚で栄養たっぷりのスープ。
みんなが来る頃にはもっとまるくなっていることでしょう。
明日はここにソーセージをほうりこんでワインのお供にします。


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by ai-pittura | 2007-11-23 16:59 | イタリア | Trackback(1) | Comments(8)
2007年 11月 19日

舞踏

一昨日の夜、キューピーに誘われて舞踏を見に行った。
ストーリーとか音楽は私には聞こえていなくて
体がつくる線と空気の震動と膨らみに釘付けになった。
舞踏を見に行くのは本当に久しぶりで、ここ何年も行っていなかったのだが
目の前で広げられる表現に息をするのも忘れた。
家に帰ってから、大野一雄さんや森山開次さんを追ってパソコンにかじりついた。
早急に大野さんの本を読もうと思う。
そして映像でもいいから大野さんの舞踏をゆっくり見たい。
来春の森山さんの公演も絶対行きたい。
来年6月のライブドローイングを意識してから、
限定された時間の中での空間というものを初めて考えはじめていて
そんな時に見た舞踏はまた刺激的だった。
時間を積みあげてプラスマイナスの作業で絵をつくる自分にとって、
必然的な作業量の面から考えると、
ライブの2時間でできあがる絵の層は絶対的に薄い。
しかし、それをどんな風に解釈していこうか。
点がまた新しい線になるかもしれない。



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by ai-pittura | 2007-11-19 00:19 | | Trackback | Comments(4)
2007年 11月 18日

Artland Japan

日本画のことや、日本画出身の若手作家を世界に紹介しようと活動されている
Artland JapanのHPに参加させていただくこととなりました。
日本画の絵具についても英語、スペイン語での紹介があり、
このような活動をしている方がいらっしゃることは、
すごくうれしく、励みになります。
常時10点ほどの作品を載せていただいており、(随時更新予定)
作品画像をクリックすると大きくなるのでとても見やすいページです。
是非見てくださいね。
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by ai-pittura | 2007-11-18 18:52 | | Trackback | Comments(2)
2007年 11月 16日

いと

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「舟」  73×51.8cm 
麻布、陶土、墨、土性顔料、インク、木炭、獣骨炭

臥してもうすぐ5年になる、98歳の祖母は
鏡のように平らかな水をすべる一艘の木舟のようにみえる時がある。

***
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by ai-pittura | 2007-11-16 22:24 | | Trackback | Comments(2)
2007年 11月 15日

無伴奏ソナタ

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「無伴奏ソナタ」  27.6×41.3cm 
麻布、陶土、墨、インク、木炭、獣骨炭

先日展覧会に出した作品、ヴァイオリンを弾くK氏を描いたもの。
今日、そのK氏からやさしい封書を受けとった。
よくリサイタルにも行かれるK氏は、先日私の日記の中にイヴリー・ギトリスの公演(10/26)を
見つけられるや否やホールの席を確保、
私は遠くから羨望の眼差しを送りつつ、K氏の感想を聞くのを心待ちにしていた。
「バッハ無伴奏はこれまで全く聞いたことがない奥深い、独特の・・・
そして演奏の合間の短いスピーチに見せた茶目っ気たっぷりな、仕草、笑顔。・・・」
封書の中にはすみだトリフォニーホールのチラシ、
「The Art of Ivry Gitlis」のプログラム、そして
イヴリーの強い希望による曲目変更のお知らせが入っていた。
間接的であっても、それらを見るだけでイヴリーの音にかすかに触れたような気がして嬉しかった。
無伴奏ヴァイオリンソナタ、
ヴァイオリンは通常伴奏を伴って演奏する単音楽器であるが、
演奏する際に伴奏をともなわないこと、またはそのような楽曲のことをいう。
いつか必ずイヴリーの無伴奏を聞かなければという思いが一段と強くなった。


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by ai-pittura | 2007-11-15 13:33 | | Trackback | Comments(2)
2007年 11月 13日

扇子展のお知らせ

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第五回現代日本画の試み展 ー扇面を描くー 

会期:11月13日(火)〜11月24日(土)12:00〜19:00
(最終日も19:00まで)
月曜、祝日休廊・入場無料

会場:HONMACHI ART GALLERY
大阪市西区阿波座1-14-4
06-6543-4427

今日から始まった扇子展に私も参加しています。
作家19名による展覧会で、それぞれの切り口がおもしろい展覧会となりましたので
お近くの方、お時間ありましたらお立ち寄りくださいね。
ちなみに私の扇子は右下の写真の右から2番目、茶色っぽいものです。
吉野の桜をモチーフに描きました。


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by ai-pittura | 2007-11-13 12:18 | Trackback | Comments(7)
2007年 11月 10日

最近のこと

さて、最近久高のことばかり書いていたが、
京都に帰ってからの日常もそれなりに忙しく、有意義なことも多くあった。
まず、先日の画心展京都展にてゆっくりお話する機会があったS氏が
私のために筆を下ろしてくださることとなった。
そのため、私は今までの経緯や表現方法などについてまとめた文を提出、
幾度も取材していただいたうえ、制作現場を見にアトリエまで来てくださった。
その後、S氏の仕事場にて何度かの校正。
そして数日前、できあがった25枚に渡る評論文を届けてくださったのだ。
S氏と過ごすことができた数日間は、私にとって生涯貴重な忘れ得ぬものになった。
それは私にとって美術界への一条の光でもあったし、
若輩者の自分がこんな方に書いていただけたことは本当に誇りである。
今はこの不思議なご縁にただ感謝し、
それに恥じぬ制作をしなければならないと正襟の思いである。

また、先週、仕事の合間を縫ってMさん、母と鞍馬山に登ったが、
紅葉にはまだはやく、しかし人の少ない新鮮な森の空気を胸にいれてきた。
昨日は、ひさしぶりに休みの合った旦那と愛宕山に登るつもりだったのだが、
予定変更、近美のカルロ・ザウリ展へ。
常設の方で中野弘彦さんの絵が見られてほんとうに嬉しかった。
その後、久しぶりに町へ出て冬用のジャケットを思い切って購入、
そして村田画廊の不易流行展を見て帰宅した。
さて、京都に帰ってからも久高島の人とたまに電話しているのだが
あっちはまだ半袖、扇風機をつけないと昼はあついよーと言っていた。
寒さがこの上なく苦手な私にはうらやましい限りだ。
今月末に麦わら帽子でもつめて久高に飛んだら、思いっきり焼けて帰ってこようと思う。


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by ai-pittura | 2007-11-10 18:54 | Trackback | Comments(8)
2007年 11月 09日

久高のコトバ

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おばぁと一緒に国会中継を見た。
私が知り合った久高の人たちは政治にとても関心があり、国会中継などは特に見ると言っていた。
東京の人はこんな島のこと、忘れてるさね。
おばぁの一言が突き刺さって抜けなかった。
酋長は言った。
久高では野菜は畑からもらえばいいし、魚は海から、お米を買うお金だけあったらいいさぁ。
久高島の人たちは、個人の所有物として土地を持っていない。
土地は字の共有財産であり、それぞれが字からわずかに土地を借りて住んでいる。
空や海を所有しないのと同じように、
昔の久高の人は地を所有しようという考えをもたなかったのだろう。
その制度は今も残っている。
月や火星の土地まで売買するようになった現代の心がこわくなる。
久高は携帯も通じないし、どこでも裸足で歩くおじぃやおばぁがいるし、
酋長の家にはトイレもない。(つまり用を足す場所は裏のアダン林の中か海の前か、毎日好きに選べる!)
全く久高で私は、水を得た魚のようになってしまった。
京都での日常はなかなかそういう訳にもいかないが、
私は、今日のごはんを得るためのお金と、明日も絵を描く未来があればいいと
いつも晴れやかな気持ちでいたいものだ。
そして、しばらく家をあけたりする私の理解者であり、いつも支えてくれる旦那に感謝したい。


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by ai-pittura | 2007-11-09 22:18 | 久高島 | Trackback | Comments(6)