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2007年 07月 31日

底なし沼

昨日に引き続き気分はおそろしく悪く、
絵はさらに悪くなってしまった。
渦の中にいる時はあがけばあがくほど蟻地獄のように
沈みこみ、抜け出す術すらわからなくなる。
何度も繰り返してきたから、いつか嘘みたいに霧が晴れることは
わかっているけど今はとてもそんな風に思えない。
とりあえず、時間がほしい。
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by ai-pittura | 2007-07-31 22:38 | | Trackback | Comments(0)
2007年 07月 30日

脱力

b0080173_0104711.jpgうまくいかない。
昨日今日完全に空回り。何度描いて消したことか。
作品はかつてないほどひどい。
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by ai-pittura | 2007-07-30 23:10 | | Trackback | Comments(0)
2007年 07月 29日

展覧会風景

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混沌から躍り出る星たち2007が27日から始まりました。
初日はトークイベントなどもあったからかなかなかの人の入り。
今年は平面が多かったこともあり壁面は目一杯、様々な分野の作品が並びました。
私の作品は以前の展示の際、強いライトを長時間当て過ぎて反りがきていたため
少し心配していたが、スタッフの方々の見事な予防策でまったく問題なく展示することができ
ほっと安心、どうもありがとうございました。
今回は初のアウェイだったのにもかかわらず、
東京で働いている旧友が来てくれ、8年ぶりに再会できたり、
ブログで作品を見てくださっていた詩人の方や彫刻の方が遠方から駆けつけてくださったりと
とてもうれしいことがたくさんあった。
(初日来てくださったにもかかわらず、私が取り込み中だったり席を外していたりで
お会いできなかった方には本当にすみませんでした。
お話しできず残念でしたが心よりありがとうございました。)
私にとって、作品は見てくれる人あってこそのもの。
もう死んでしまって出会うことのない作家の絵が誰かの人生を変えることがある。
地球の裏側に住む人やまだ生まれていない誰かと
言語が通じなくたって、出会うことがなくたって本物の話をすることができる。
蔡国強が行った万里の長城プロジェクト(10000mの導火線を引いた火薬プロジェクト)
は他の星からも見える規模だったが
どこかの星の住人が感動をもってそれを眺めていたかもしれないのだ。
そんな無限の可能性を考える時、とてもうれしくなり
作品が結ぶ誰かと誰かの円環の重なりを思う。
展覧会を通してそんな計り知れないパワーを感じる時がある。


b0080173_1892642.jpg京都に帰る前、見に来てくださったKさん、Mさんと豚しゃぶを食べにいき、
ごちそうになってしまいました。
疲れて喉カラカラで流し込んだビールのおいしかったこと。
コラーゲンたっぷり豚しゃぶに疲れもふっ飛びお肌もプリプリです。




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by ai-pittura | 2007-07-29 17:17 | 展覧会 | Trackback(1) | Comments(4)
2007年 07月 25日

このところのこと、メモ

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ここ数日立て続けにいろんなことがあったので覚え書き。
10か月の静寂の後、あるところから連絡をもらった。
そこには奇跡ほどの可能性しかないのだが、やるだけのことをやると決め
大急ぎで準備、そして今日発送完了。
後悔には二種類、やればよかったという後悔と、あぁ、やってしまったという後悔。
「やらぬ後悔」はありえないし、あたって砕けても失うものはない。
手助けしてくれた友人、そしてこれから手伝ってくれる遠くの友人に心からの感謝を。

バイオリン職人を目指すRがイタリアから一時帰国、一昨日京都で会った。
秋から彼はMilanoの学校でバイオリン製作をする。
同じ時期にイタリア語をはじめたRとはクラスが終わったあと、食事をしながら
留学や将来のこと、日本のことなどよくいろんな話をした。
たった半年の間に語学の成長はもちろんのこと、予想外の速さで目標に近づいていたRがうれしかった。

昨日は東京の展覧会のため作品搬送で母校へ。
手伝ってくれたスタッフのみんな、暑い中本当にありがとう。
久しぶりに絵と再会、今頃あの娘は東京に向かうトラックの中かな。
その後、研究室や院棟でOさんや後輩と談笑。
京都で仕事があった父とみな川にも行った。やっぱりここの蕎麦は最高。
一番の報告は個展日程が決定したこと!!
まだ先だけど来年の文化の日前後にします。芸術の秋!赤燃ゆる京都!に負けぬ作品を。
Iさんの言う通り、この一年まだまだ私は変わると思う。
試して失敗して遊んで振幅を大きくしたい。本当に楽しみだ。

そして最近いろんな友達からメールをもらう。
とても、思うところあったギリシャのAからのメール。
Aは8月から軍隊に入る。去年、日本に短期留学していたAは帰国する前、
いつか軍隊に入らなければならないその現実に深く傷付いていた。
いつも下品なことばかり言って、どこで覚えたかつまらないギャグを嫌というほど連発し、
アホなことばかりしていたAだったから、
帰国前にはじめて真面目に話したそんなAの言葉は胸に突き刺さった。
彼は合気道や弓道を愛し、本気でずっと日本にいたかった。
去年秋にVeneziaで再会した時も時々交わすメールの中でもやっぱりAは
冗談ばかりだったけど、昨日くれたメールの中に
「悪いキューピッド(彼はいつも自分のことをそう呼ぶ)はもうすぐ軍隊に行くけど、
もう元気だから心配しないで。すごい軍人になって帰ってくるから。」とあった。
個展のこと、自分の夢のことで心がいっぱいだった自分。
これから、家族にも好きな人にもほとんど全く会えずに人を殺す訓練を受けるA。
その間に黒々と横たわる戦争を思った。


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by ai-pittura | 2007-07-25 19:43 | 風景 | Trackback | Comments(2)
2007年 07月 23日

混沌から躍り出る星たち2007*展覧会のお知らせ 

b0080173_2142896.jpg京都造形芸術大学30周年記念混沌から躍り出る星たち 2007

会期:7月27日(金)〜8月11日(土)11:00〜20:00
無休・入場無料

会場:スパイラルガーデンスパイラル1階
東京メトロ「表参道」駅B1出口前
        
出席教員:秋元康・大野木啓人・榎本了壱

★トークイベント『混沌から躍り出る星たちを輩出し続けるために』
日時:27日(金)19:00〜20:00
本学出演者:芳賀徹(名誉学長/本展選抜委員)
後藤繁雄(芸術表現・アートプロデュース学科学科長/本展選抜委員)
椿昇(空間デザイン学科学科長)
ゲスト:倉田陽一郎(シンワアートオークション株式会社代表取締役)


母校が主催する展覧会に参加させていただくことになりました。
この展覧会の名前は、『踊る星を生み出すためには、おのれのなかに混沌をもたねばならぬ』という
ニーチェのことばからうまれたものです。
卒業生招待作家と卒業修了制作展選抜作家による25人での展覧会で
私は27日初日の夕方頃から会場にいます。
関東のみなさま、お近くにお越しの折には是非遊びにきてください。
心よりお待ちしています。
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by ai-pittura | 2007-07-23 21:41 | 展覧会 | Trackback | Comments(12)
2007年 07月 22日

海鳴り

b0080173_14543866.jpg息をするのさえ苦しい、じとっとまとわりつくような
梅雨と夏の狭間の京都。
今日は夜、桂で美術予備校の会議。
午前中から夕方まで制作できる。
切れ目なく長い制作時間を持てるのが
久しぶりで本当にうれしい。
写真は再挑戦している100号のほんの一部。
大きく顔を描いている。
半年前にできなかったことを今もう一度
確かめながら掘りおこす。
汗だくになりながら描いていたら
葬り去った下の絵が
今の絵と溶けあいはじめているような
気がした。



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by ai-pittura | 2007-07-22 14:54 | | Trackback | Comments(2)
2007年 07月 20日

ザリガニが道を歩いてる町へ

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日本画の先輩や後輩3人とF君の家に行ってきた。
飲むのと食べるのに夢中で写真撮り忘れたけど、先輩二人がつくってくれた野菜料理がずらりと並んで
ほんまに圧巻、おいしかったな。
S君の辛酸カレーも激辛コンニャクも野菜をはさみながら食べるとおいしかったぁ。
うちの旦那も勝手にいろいろ創作料理をつくるけど、
男の人の料理は無骨で豪快で、けど素材のおいしさを引き出すのは天下一品。
私にはない部分の想像力だといつも感心する。
たらふく食べて酔っぱらって、絵の話などなど色々したあと、
四人で網と懐中電灯をもって深夜の田んぼに繰り出し
蛙やタニシ、タナゴ、ザリガニをバケツいっぱい捕った。
結局空が白み、みんな疲れてテンションが下がるまで裸足で畦道や泥沼に入っていたけど、
酔いが醒めてあとで足の裏を見たら、ところどころ怪我していた。
そして、念願叶ってやっと行けた、日本最大級のホームセンタームサシ八幡店はほんとにすごかった。
あちこちで歓声あげました。目が輝きます。
本当に欲しいバーナーバズーカ仕様はまだ買えなかったけど
当面使うための新しいバーナーを買えました。他には三角包紙など。
タイトなスケジュールの中、欲張りにおなかいっぱい楽しみました。
いやぁ濃かった。なんだか小旅行に行ってきた気分。。。
先輩ありがとうございました。みんなおつかれ。
写真はF君作巨大ホットケーキとザリガニ。


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by ai-pittura | 2007-07-20 21:56 | 人間 | Trackback | Comments(8)
2007年 07月 16日

残骸と出発

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この間から調子は少し落ちたものの、8号強と途中だった6号の絵を描きあげた。
その間中ずっと壁にたてかけてある先月描いた100号の絵がちらちら見えて落ち着かなかった。
突発的に壊すのはよくないと思って、何日も見続けたが見れば見るほど腹が立っていた。
とうとうさっき、一番時間をかけた部分を引きはがした。
いつもそうだけど一筆一彫、込めてきたものを壊す時は、自分がこの上なく残酷な人間に思う。
自分の作品は誰より自分が一番愛してやりたいと思っているから、胸が痛い。
でも絵は百万回でも生まれ変われることを信じているからこうする。
仕事を始めて制作時間は減り、より貴重なものになった。
学生の頃はたくさん実験して3分の2は壊していた時期もあったのに、
最近は無意識のうちに、かけた時間を守ろうとしているような自分がいたような気がして
壊しながらそんな自分を戒めていた。
どんなに心をこめても、どんなに時間をかけたものでも、納得いくものでなければ
自分でメスを入れなきゃいけない。あたりまえのこと。

今日、友人から朗報をもらった。
この前書いた日記、夜の廃墟に連れていってくれたイタリア人Uがベルリンでした個展が大成功。
なんとある国の王様もUの作品を買い、ミラノのギャラリーから契約をもらったとのこと。
彼の結んだ契約は、これから描く作品はすべてギャラリーが買い取ってくれ、
文字通りギャラリーと一心同体になるというもの。
かなり少なくなってきたと言われているが、イタリアにはまだこんなギャラリーがあるんだな。
どれだけ無名でも、どんなに若くても惚れ込んだら添い遂げる。
彼はついこの前まで、ピザを売り、蚤の市の道ばたで古いものを売っていたのだ。
海の向こうに思い浮かべたUの笑顔に、大きな励ましをもらった。

明日から絵の上に絵を描く。


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by ai-pittura | 2007-07-16 23:51 | | Trackback | Comments(4)
2007年 07月 15日

イタリア、田舎の台所

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最近イタリアの料理がやたらと恋しい。
一番食べたいのはやっぱりフォルマッジ(チーズ)だ。
イタリアには本当にいろんなチーズがある。
パルミジャーノ(おなじみパルメザン、でも日本のと味は全く違う)、ゴルゴンゾーラ(青カビ入り)、
ペコリーノ(羊の乳)、マスカルポーネ(牛乳と生クリーム)、モッツァレラ(水牛の乳)、
リコッタ(チーズ抽出後の凝乳)、、、どれも本当においしくて格安だった。
プロシュート、サラミ、サルシッチャ(ソーセージ)、、、
日本料理はオーケストラのようにそれぞれの素材がこまやかな味付けや調理法で
美しいハーモニーを紡ぐが、イタリアは何と言っても素材が命だ。
生野菜もオリーブオイルをつけるだけでいくらでも食べられる濃厚さ。
食のBologna、マンマの料理は毎日おいしくてそのどれもがワインに合うものばかりだった。
そして、何と言っても格別だったのは、
何度もほっぺたを落としたノンナ(Tのおばあちゃん)のトルテッリーニ。
トルテッリーニは挽肉とチーズを詰めた小さなパスタを
ブロード(スープ)に入れて食べるBolognaの伝統料理だ。
ノンナのトルテッリーニにはどんな高級レストランも絶対かなわない。
あれは絶対田舎のおばあちゃんだから作れる味だ。
やさしくて素朴で、でも繊細。しわくちゃの手で頭をなでられてるようだった。

そして、そんな食事をさらに引立てるのが毎日飲んでいたノンノ(Tのおじいちゃん)の手づくりワイン。
ノンノは何から何まで自分でする。
畑を耕して野菜を育て、葡萄からとびきりのワインを作り、
猛獣みたいな猟犬を従えて兎や雉子を捕ってきては見事に捌く。
誇らしそうに見せてくれたカンティーナ(貯蔵庫)にはその日の収穫が吊り下がっていて、
どんな猟だったかをBologna訛たっぷりに話してくれた。
話はちょっとしかわからなかったけど、野うさぎの味はすばらしかった。

あぁー思い出していたら、ため息と一緒にでよだれが出てきた。

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by ai-pittura | 2007-07-15 20:47 | イタリア | Trackback | Comments(5)
2007年 07月 13日

夜の廃墟と夢みたいなフレスコ

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去年や一昨年のイタリアのアルバムを繰っていて、
まだブログにアップしていなかった出来事があることに気付いた。
去年の9月のある夜、イタリア人T、A、UとBolognaの田舎のシリウスというパブで飲んでいた。
UはBologna、アカデミアの絵画科にいる学生で、その日Aに紹介してもらったばかりだったが
すぐに打ち解けてお互いのポートフォリオを見せ合いながらいろんな話をした。
Uに「Bolognaに来て何が一番よかった?」と聞かれ、
私が迷わず廃墟、と答え、それを不思議がった多くのイタリア人に反してUは飛びついてきた。
そして、かなりいいところがあるから是非連れていきたいと言ってくれ、すぐに車で向かうことになった。
Uも夜にそこに行くのははじめてで、車の中4人は基地に忍び込む子供のテンションだった。

1km位手前で車を止めてそこからは歩いた。
街灯の全くない田舎の道は真っ暗で、遠くの方にBolognaの灯りが見えていた。
空を見上げると数えきれない星の粒が空を敷きつめていた。
私たちは携帯と電子辞書のバックライトを頼りに、門柱の跡から家までの長い一本道を歩いた。
目が慣れてきた目の前に、古びた大きなお屋敷が立っていた。
きっと昔はお金持ちの人が住んでいたのだろう。
門柱から家までの道の、そこだけ草が生えていない削れた二本の溝は多分馬車か車輪跡。
家の扉のまわりには腰の高さまで草(多分ウルシ科)が生い茂っていて、
その日に限ってロングスカートとサンダルだった私の膝下は夜露で濡れた上、
草かぶれで大変なことになりながらも中に入ることができた。

中に入ると・・・
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by ai-pittura | 2007-07-13 15:41 | イタリア | Trackback | Comments(4)