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2007年 03月 31日

二人に

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「鳥たちのねむるところ」
銅網、陶土、和紙、墨、鉛筆、ソフトパステル

親しい友人が半年後には遠くに嫁いでいく。
なんだかんだ言ってYとは長く、進む道は違ったがその糸はゆるやかに続き、
毎年、近郊を旅する家族ぐるみの付合いになった。
そんなYが、もうすぐ旦那さまになる彼への誕生日プレゼントにこの絵を選んでくれた。
絵はひとあし先に彼の住む長野に行って、秋にYが来るのを待っている。
Yの花嫁姿を見るまで、まだ実感が湧かないけどAさん、Yをよろしくね。
そして、二人の夢を絶対実現できるように頑張ってね。



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by ai-pittura | 2007-03-31 23:24 | | Trackback | Comments(4)
2007年 03月 31日

目がまわる

昨日は忙しかった。
8号の作品が完成したので急遽額を探しに大阪へ。
何とか合う額を見つけ、道修町の画廊に寄って京都に戻ったら
Tの歓迎会待ち合わせギリギリだった。
少人数だったので、行きつけのちっちゃい店に連れて行った。
アテはおばんざいばかりだったけど、イタリア人TとSは芋焼酎を飲みながら
春菊の白和えや大根なますなんかもおいしそうに食べていたし
鯛アラにも挑戦していた。
その後、最近お決まりの「二軒目」、吉田神社鳥居前の屋台へ。
イタリア人たちにとって屋台はアニメや漫画の世界のもので、
今の日本にもうないと思っていたらしい。
少々傾いているオレンジ色のテントに驚き、中に入って焼き鳥の煙とよっぱらった親父たちに
目を丸くしていた。
焼き鳥、ぬか漬け、おでんにマッコリ。
少々ディープな歓迎会になったかもしれない。
昨夜は月明かりが冴えていて、吉田山の中は夜のコントラストがきれいだった。

今日は今から後輩と会って、昼からは仕事だ。
大学院を出てすぐ、毎日は仕事や用事、いろんな予定で埋まるようになった。
そして少しでも空き時間があれば、筆を入れ、次の構想を練っておかないといけない。
時間は待ってくれない。
私はまだまだ自分に甘すぎる。
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by ai-pittura | 2007-03-31 10:09 | Trackback | Comments(0)
2007年 03月 28日

血と骨と肉

イタリア人Tが6ヶ月の滞在予定で再び日本に戻ってきた。
滞在中は日本語学校に通うので、学生ビザで来た。
住むところは日本語学校の斡旋するマンションらしいのだが、
来て早々、日本人勤労者の保証人を立てなければいけないようだ。
日本語学校の方も同じく保証人が必要で、幸い以前日本でホームステイしていた彼は
そのホストマザーに保証人になってもらうことができそうだが、
もし日本に誰も知り合いがいなくて、日本語のできない外国人ならどうするのだろう?
外国人登録証明をもらうための書類も日本語で書かれていたし、役所手続きも難しいだろう。
イタリアのビザも年々厳しくなる一方で、大きな難関だが日本もやはり閉じた国だと改めて思う。
Tは高校生の時に読んだ古典文学から日本への想いを強くし、
イタリアの大学で日本語を学び、京都に留学した。
日本文化に大きな敬意を表しているTだが、一旦イタリアに帰国して、
今までは見えなかった角度から自国を見られるようになり、
自分の血に流れるイタリアを強く意識し始めたと言っていた。
それは短期留学ながらに私も同意見だった。
自分が生まれ育った国というのは血であり骨だと思う。
ただ異文化の中に身を沈めることはある種の危険を孕むデリケートな状態でもある。
日本で常識だと思っていることが常識として受け入れられる訳ではないし、
これまで無意識に普通だと信じ込んできたことが他文化の中では異常だったりする。
社会における便宜上、滞在中180度考え方を変える必要を迫られる場合もある。
自分の中に秩序立って積みあがってきたものが一度崩され、
普通や常識というものは存在しないことを教えられる。
そしてそこから自分の中で必要なものとそうでないものを篩い分けていく作業が始まる。
実はこの作業は大変だが、とても楽しいものであり、ゼロから自分を問う機会だ。
そして、この時に篩の中に残ったものは本当の意味で肉となって、ずっと一緒に歩んでいけるものだと思う。
私が一ヶ月以上の滞在をした国はイタリアだけだが、過去に旅を通して
フランス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、
サンマリノ、カナダ、シンガポールの文化に数週間だけでも触れることができたのはいい経験だった。
こうして並べてみると明らかにヨーロッパに偏っており、今後はアジア、アフリカも歩きたい。
これは私にとってどうしてもやるべきことだ。お金や時間がなくとも。


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by ai-pittura | 2007-03-28 19:29 | イタリア | Trackback | Comments(5)
2007年 03月 25日

音と色

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「うためくり」
麻布、陶土、墨、岩絵具、インク、獣骨炭、木炭


昨日の夜中は雨だった。
昨日は家にひとりで、雨の音を聞いていたら
無性にタンゴのアディオス・ムチャーチョスが聞きたくなって
大きな音でレコードをかけながら絵を描いた。
タンゴといえば木屋町にある、知る人ぞ知るある喫茶店。
友人に、愛が好きそうな店だと連れて行ってもらって以来、虜になったこの店
注文してから一時間以上経って、持ってきてくれるコーヒー。
深夜、人がいなくなってここのママ、ミエさんの近くに座って、
ぽつぽつ昔のお店の話、タンゴの話を聞く。
「アディオス・ムチャーチョスって、どんな意味なんかしら。」
「アルゼンチン、行ってみたかった・・・」って会話がふっと途切れてミエさんは眠りに落ちる。
そんなことがよくあった。
去年の夏、ミエさんをモデルに絵を描いたのがこの作品。
昨日、タンゴを聞いていたらミエさんによく似合っていたシフォンのブラウスの薄紫色が
目の前にぱっと広がって、今描いている絵に思わず紫鼡の岩絵具をのせた。


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by ai-pittura | 2007-03-25 23:22 | | Trackback | Comments(4)
2007年 03月 24日

イタリアの霧

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「その日霧の中にいた私の親しい木」
網、陶土、和紙、墨、インク、木炭、ソフトパステル

私のイタリアは霧のにおいと共にある。
降ってくるような太陽の光と空の広さも大好きなイタリアだけど、
はじめての霧の朝のうつくしさは永久に忘れられない。
ビロードのような白の中、数メートル先も見えない田舎道を自転車でゆっくり走った。
小さな小さな霧の粒で体がしっとり濡れていく。
ふと、音の無いグレーの濃淡から木のシルエットが浮かびあがった。
それはSan Giorgio di Pianoの駅に行くまでの耕地にぽつんと立つ親しい木の
私の知らないすがただった。
何か思うかわりに涙がでてきて、駅に着いて電車に乗って霧の晴れたBolognaに着いても
涙はとまらなかった。
滞在を終えてイタリアを発つ前の日、めずらしく雨が降り、霧になった。
私はそれをあの木からの挨拶だったと、ひとり勝手に思っている。
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by ai-pittura | 2007-03-24 20:11 | | Trackback | Comments(4)
2007年 03月 23日

ゆく人あれば来る人あり

陶芸のゆいが大阪から京都に引っ越してきた。しかもスープの冷めないご近所さん。
一番の酒の友、旅の友、制作仲間。
美術予備校時代は朝まで飲み明かし、
東北貧乏旅行では人っ子一人いない吹雪の遠野で迷子になり、
長野の無言館、信濃デッサン館に泣き、軽井沢住み込みバイト時代は朝まで徹マン。
沖縄では台風の中テントを張って眠れぬ夜を過ごし、西表島では車を廃車にしてしまったこともあったな。
イタリア、フィレンツェではジォットの塔から一緒に夕日を見て、
ベルガモでは羊が草食むのどかな景色の中での飛び降り自殺未遂騒動に慌てふためき・・・
なぜかやたら波瀾万丈な私たちの歴史が、
これからは叡電沿いに更新されると思うと感慨深い。
ということで、昨夜は早速我が家で歓迎の祝杯をあげた。

今日は美術予備校、桂本校で修了式。
今年度、我が校は信じられないほどの合格者を出すことができ、
春から入学する美大に期待を寄せる学生たちの笑顔は春いっぱいだった。
明日から年度が変わり、春期講習会が始まる。
私はといえば膨大にあるファイルの位置と聞き慣れぬ事務処理上名称を
亀の歩みで覚えているところです。
あぁ、今日はほんとに疲れた。今からアトリエ。
そうそう!秋にひとつグループ展が決まりました。
京都造形芸術大学日本画研究室選抜展「画心展」に出品します。
一人あたりの壁面も結構大きい様子。頑張らねば!


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by ai-pittura | 2007-03-23 21:45 | 人間 | Trackback | Comments(2)
2007年 03月 21日

春分の日らしく

ひなたぼっこしたくなるようなぽかぽか陽気だった。
今日は旦那のお父さんの個展(陶芸)を見に、家族で梅田阪急に行ってきた。
新作の魚、すごくよかった。
午後は京都に戻り、南禅寺に来ていたYやMさんと会って
お寺の鐘の音を聞きながら、哲学の道周辺を少しお散歩。
家からすぐそばにこんないい環境があることに改めて感動。
まだ観光客の少ない疎水沿い、
あれこれ考えながらぽくぽく歩くのは気持ちよかった。
そんなすてきな所にかつての同級生夫婦が住んでいることも知ってびっくり。
夜はアトリエで小作品のつづき、隣の部屋では旦那も陶芸、
今日初めて襖一枚隔てて一緒に制作しました。
すがたは見えなくても、隣からガサゴソ、ペタペタ土をたたく音が
聞こえてくるのはなかなかいいものだ。


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by ai-pittura | 2007-03-21 23:22 | 展覧会 | Trackback | Comments(3)
2007年 03月 21日

距離

気分よく酔って家に帰ってくると、うれしくて家でもシラフの人相手に
ぐじゃぐじゃと管を巻くようだ。
昨日もどうやらその傾向にあった様子。
最近私は迷惑な酔っぱらいになりつつある。
写真のY君が東京に行く。イタリア人CもFirenzeに帰る。
情報デザインのいつものメンバーとYちゃん、イタリア人C、M、Sと最後の飲み会。
友人たちが京都を離れていくことはさみしい。
それが制作に刺激を与えてくれるすてきな変人たちなら尚のことだ。
でも、彼らが違う町に行けば、遠くの町も知っている身近な町になるからうれしい。
さみしがりやの私が、物理的な距離などあまり関係ないと
最近になってようやく思えるようになってきた。


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by ai-pittura | 2007-03-21 06:54 | 人間 | Trackback | Comments(4)
2007年 03月 19日

アトリエ

b0080173_23411092.jpg新しいアトリエにて制作開始。
2月後半からずっと落ち着けず、
制作スペースを整えるのに時間がかかった。
今日初めてここで
やっと筆を持ってほっとした。
あれ、初日でもうこんなに散らかってるって?
いいんです。
これは私の座るところを中心に、
すべて手の届く範囲に必要なものがある状態。
最高に私の秩序が保たれている状態。
今週は美術予備校年度替えのため、
仕事が多いけど
できるかぎりアトリエに行くぞ。


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by ai-pittura | 2007-03-19 23:40 | | Trackback | Comments(6)
2007年 03月 18日

修了

b0080173_15463912.jpg昨日は大学院修了式だった。
謝恩会、居酒屋二次会、屋台三次会、始発待ちの四次会。
会を重ねるごとに卒業するという実感は強くなっていった。
シャンパン、ビール、ワイン、焼酎、シークワサー酒、梅酒、マッコリ・・・
ありとあらゆる酒のちゃんぽんで、
まだ体の中に酔いの余韻が渦巻いています。
最後は年もバラバラの先輩、後輩と4人になり
酔いと眠さで会話のキャッチボールもできなくなっていき・・・
でもこんなに気持ちよく体の芯まで酔えたの本当に久しぶりだった。
やっぱり何かの区切りには、夜を徹して飲む浴びるような酒ですね。
飲み足りなかった私を屋台に誘ってくれてありがとう。
心地よい時間でした。

造形大で私は本当にものをつくる素敵な人たちと出会えた。
その中にはもちろん先輩もいて、
私がその人たちにもらったたくさんのものを、
受けるだけじゃなくてちゃんと後輩に渡していかなきゃならない。

明け方、最後の店を出た時、外は季節はずれの雪だった。
見上げた黒い空から弧を描くように落ちてくる雪の大小が
空の高さを思わせてくれた。
今日から新しい生活が始まろうとしている。



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by ai-pittura | 2007-03-18 16:02 | 大学院 | Trackback | Comments(4)