カテゴリ:タカラバコ( 16 )


2016年 01月 22日

燐寸

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友人から感激の手づくりプレゼントをいただいた。
嬉しくて何度も見てしまう。
包装紙も、包装のスタンプも、
ゴム版のマッチの図柄はもちろん、マッチの箱も手づくり。
大好きな大好きな熊と、いつか原野で逢いたいムース。
このマッチと共に野宿をしたり、
薪ストーブに火を灯したらどんなに楽しいだろう。

ありがとう わこちゃん

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by ai-pittura | 2016-01-22 15:01 | タカラバコ | Trackback | Comments(2)
2015年 11月 30日

生きものの根


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11月、心にのこったのは伊藤久仁子さん(毛織敷物)と森口信一さん(木工・我谷盆)の展覧会
暖簾をくぐって、一目見た瞬間、ため息をつく。
羊、山羊、らくだやヤクの毛、そして絹や麻で織られた重厚な織物。
じいっと見ていると大地が胸に押し寄せてくるようで、たまらない。

どんどん触って、敷物のうえを歩いてみてくださいね。
工房のいづみさん(いづみさんのお師匠さんが伊藤さん)が声をかけてくださる。
お言葉に甘えて、しつこいくらい触り、大きな敷物を足の裏で何度もたしかめる。
それぞれにかたさや柔らかさが違い、(温度も違う感じがする)
きびしい原野を生きるものたちの根や、母なる海のようなあたたかさ、乾いた大地を吹き抜ける風が
豊かな奥行きをもって伝わってくる。
ああ、こんな敷物と暮らせたらどんなに素敵だろう。

それはまだまだ叶わないけれど、そのかわり一枚のお座布団を家にお迎えすることにした。
光にかざすと、ザクロやカリヤスで染められた黄色の階調が素晴らしくきれいだ。
樹々が落とした葉でふかふかになったお山の道や、晩秋の光、
ゆっくりと土に還ってゆく森の時間がそこかしこに織り込まれているようで、あたたかい気持ちになる。

帰り際、見送ってくださったいづみさんの陽だまりのような笑顔と、伊藤さんのまっすぐな眼が
いつまでも胸に残った。

展覧会を教えてくださったりかさん、ありがとう!!

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お座布団が家に来て2日と経たぬうちに、占有権はだれかさんの手に。
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by ai-pittura | 2015-11-30 20:42 | タカラバコ | Trackback | Comments(2)
2010年 02月 26日

冬の主役

b0080173_1332325.jpg友達が、余ってるよとアラジンストーブを我が家に持ってきてくれた。
35年前のアラジン、今でもバリバリ現役で
潜水艦みたいなかたちの上でヤカンがシュッシュ言うのがとても素敵で嬉しい。
この前5年ほど使っていたプリンターが壊れた。
修理するよりも新しく買うほうがずっと安くて
結局そうしてしまったけれどひっかかっている。
新しいものも古いものも、縁あって
うちに来てくれたものたち、
できるかぎり最後の最後まで使い続けてゆきたいなあと。
先日ふっと入ったあるお店で
家とものとのあったかいつながりを感じた。
店主の女性に呼び止められて、よくよく顔をみると
なんと昔の同級生だった。10年ぶりの再会。
彼女が数年前にはじめたお店、それとなは、
古いもの、新しいものを人と結んでゆくおうちみたいな場所だった。
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by ai-pittura | 2010-02-26 13:35 | タカラバコ | Trackback | Comments(4)
2009年 03月 27日

贈りもの

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ある人から突然の思いがけない贈りもの。
ミモザが家に届く。
ミモザは本当に大好きな大好きな花なのだが、昨年、暑さの中枯れてしまった小さな鉢植えは
復活の兆しも無く、ショックだった。
そして2月の末からもうすぐミモザの季節だとわくわくしながら、
左京区のお花屋さんを5軒回ったのだが、どこにも置いておらず淋しい気持ちでいた。
そんな私にお隣の県から、美味しいパンまで一緒にミモザが届いた時の嬉しさといったら!!
ワインのために作られたような、噛めば噛むほど素朴な味が広がるパンは
シチューと共にあっという間に胃の中におさまりました。
ミモザの黄色は、古道具や拾ってきた錆色のものが多い部屋の一角でひときわ輝き、心弾ませてくれる。
ほんとに嬉しいな。
こんな、小さな火が灯るような贈りものをさりげなくできるような素敵な女性になりたいものです。

ありがとうございました。
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by ai-pittura | 2009-03-27 00:14 | タカラバコ | Trackback(1) | Comments(6)
2008年 02月 26日

どろあそびのその後

さてさて、前回のつづき。
すでにお気づきの方もいらっしゃるようですが、そのとおり、
泥が乾燥した木の実たちを窯に入れて焼きました。
素焼き(焼成温度は800度くらい)ですが、はじめて窯をたきました。しかもひとりで。
電気窯ですが、真夜中に、目覚ましを30分毎にあわせながらうとうと仮眠して、温度上昇のチェック。
結果は

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やっぱり
植物の茎や枝の部分、花びらなどはほんとうに脆く、焼いている間に崩れてしまったものや
窯出しの時に、そっと持ち上げただけで、しゃらんと粉々になってしまったものもあり
今回の成功率は完全体だと2割くらいかな。
色ももう少し白くなってくれるとよかったんだけど。
でも、残った部分がものすごく素敵なものもたくさんあり、実験としてはまずまず。
骨のような、化石のような、そんな断片にみえてくる。
こうしてみると改めて、植物のかたちは驚異的だ。
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by ai-pittura | 2008-02-26 11:46 | タカラバコ | Trackback | Comments(6)
2008年 01月 20日

大いなるいたずら

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イギリス生まれ、スコットランド在住の芸術家Andy Goldsworthyが好きだ。
刺で花びらを、葉や枝をつなぎ、石や氷で彫刻をつくる。
水に浮かべ、滝に流し、あるいは樹々の合間を縫い、いつか作品は土に還っていく。

Rivers and Tides 1
Rivers and Tides
Sculpture


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by ai-pittura | 2008-01-20 11:22 | タカラバコ | Trackback(1) | Comments(7)
2008年 01月 08日

誕生日プレゼント

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なんて、ものごとの速い時代。買ってもらったサガンとビュフェの本がもう家に来た。
ビュフェの線を歩き、線をひくビュフェの手に自分の手を重ねてみた。
ただある一点に向かって一直線にひかれる線、しかし時々小刻みに震えている線。
絵を描くことだけに生きて、絵の中に自分自身が埋没してもいいと言ったビュフェ、
そしてパーキンソン病で絵が描けなくなった時、ビニール袋をかぶって自殺したビュフェ。
ただ一途に絵を思いつめて生きたビュフェに、私は今の美術界を見せたくない。
ビュフェとお酒でも飲みながら、絵の話ができるような画家になりたいと思う。


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by ai-pittura | 2008-01-08 23:19 | タカラバコ | Trackback | Comments(6)
2007年 08月 02日

あの娘の来た日

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仕事から帰ったら、ぴかぴか銀色の四角ちゃんが
車庫の奥にどしっとかまえていました。
10KWの窯で、そんなには大きくないんだけど400キロもあって、
窯屋さんがクレーンで持ってきたって。
あぁ、見たかったな。
今後、この子からどんな作品が出てくるんだろうか。
これからまだ電気工事やらなんやら、
はじめて窯をたくまでもうちょっと時間がかかるみたいだけどたのしみだ。
秋には絶対焼き芋もするぞー。


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by ai-pittura | 2007-08-02 21:21 | タカラバコ | Trackback | Comments(2)
2007年 05月 31日

貘さんの詩

ねずみ / 山之口貘

生死の生をほっぽり出して
ねずみが一匹浮彫みたいに
往来のまんなかにもりあがっていた
まもなくねずみはひらたくなった
いろんな
車輪が
すべって来ては
あいろんみたいにねずみをのした
ねずみはだんだんひらたくなった
ひらたくなるにしたがって
ねずみは
ねずみ一匹の
ねずみでもなければ一匹でもなくなって
その死の影すら消え果てた
ある日 往来に出て見ると
ひらたい物が一枚
陽にたたかれて反っていた



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by ai-pittura | 2007-05-31 22:35 | タカラバコ | Trackback | Comments(0)
2007年 05月 23日

憎いアイツ

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一昨日、ゆいと東寺の骨董市に出かけた。
その日はカンカン照りで二人ともへとへとになるまで一軒一軒見て歩いた。
やっとありついたたこ焼きとビール、うまかったな。
この日はかなりの収穫ありで、土の中から掘り出したようなガラス瓶やきれいな木を買えた上に
トランペット(というかラッパ)まで手に入れることができた。
以前、違う店で目をつけていた古い軍用ラッパがあったが、
相当高かったのであきらめていた。
それに比べると少し重みが足りないが、
この見事なまでにシンプルなフォルムの美しさはすごく好きだ。
しかし、こいつが曲者。私は金管経験ゼロ。
だが、音を出すだけでこんなに難しいとは!
ピアノは鍵盤をたたけばいいし、琴やギターは弦を弾けばいいし、
アコーディオンやバイオリンだってきれいでなくとも音は出せる。
それなのにこいつは音すら出せないのだ。
よくわからないままヤミクモに吹こうとしてみても、スースー。
吹き方を調べてみて、にやっと笑った口で息が漏れないように唇を振動させ、、、
振動させるコツが少しわかった気がしてやっと音がでた、と思いきや
プォーという力が抜けるような情けなく小さな音。
唇はかゆくなってくるし腹筋は痛いし、誰かコツを教えて下さい。
とにかく今は何もできないので、描いて描いてとりこんでやる。
私は世のラッパ吹きを見る目が変わった。
はじめからこんなハードルを背負って、そんな音を出せるなんて。
マイルス、あなたがこれを吹いたらどんな音が出せますか?


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by ai-pittura | 2007-05-23 14:07 | タカラバコ | Trackback | Comments(2)