2007年 06月 23日

東京1日目*グレゴリー・コルベール

b0080173_1639090.jpg東京、行ってきました。
火曜日の夜、仕事終わって、
猛ダッシュでごはんを食べてお風呂に入って
まだ濡れた髪の毛のままバス停に走り、
夜行バスで京都を出発。
ほぼ眠れぬまま、ガラスの反射もまぶしい新宿に
早朝6時前に到着。
美術館の開館までにはかなり時間があったので、
お台場へ移動し、シェルミュージアムで
F1マシンなどを見学し、
ノマディック美術館開館を待つ。
ノマディック美術館とはこの展覧会のために
建築家坂茂氏が設計した仮設の美術館だ。
鉄のコンテナを市松状に積み重ね、ほとんどリサイクルできるものでつくられているらしい。
会場の中には石や木が敷かれており、内壁は黒い幕で覆われた薄暗い空間だった。
10メートルはある高い天井から、和紙に焼き付けたコルベールの写真が吊られ
小さく震えるように揺れていた。
寄せてはかえす海のような音楽と、生あたたかい風に波打つ黒い幕が
生き物の胎内にいるような独特の空間をつくり出していた。会場に入ってすぐが象のシリーズだった。

b0080173_1930565.gif「衝撃」とは全然違う呼吸のような満ち干に包まれた。
それは、一般的な感覚からすればありえないような
人と動物のふれあいに感動したからではない。
私は何かとてもなつかしいものに触れているような感覚に
襲われていた。
なぜか象のやさしさをとてもよく知っているかのような。
それは、もしかすると自分がかつて象だった時の記憶だ。
人は母親の胎内にいる、たった10か月ほどの間に魚から両生類、哺乳類、、そして人へ
という生命進化の数10億年を猛スピードで行う。
私は、ほんのすこし前、アメーバであり、魚や鳥であり、象だった。
人の記憶の層の底辺には、その頃の記憶の化石が眠っている。
この星の上で起きた、そんな信じられないようなからくりの不思議が心をいっぱいにしていた。

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by ai-pittura | 2007-06-23 20:18 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)
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